犀川源流の犀滝と見越山、奈良岳周回       戻る


2020年4月12日


犀滝から見越山、奈良岳周回


ゲート1:55~チャリデポ2:25~奥三方山登山口3:47~h1300m下降点5:05~h786m二俣川合流6:05~犀滝6:31~36~シモワキ谷遡行~h1550m稜線8:19~見越山8:43~奈良岳9:20~下降点10:32~登山口11:23~チャリデポ
12:25~ゲート12:45


今日はGW恒例の犀川源流部にある犀滝から犀奥の山を周回してきた。ハイパー暖冬なので4月に決行することにした。深夜2時前に登攀道具を担ぎチャリを漕いでスタート、月明りで明るかった。3kmのダート路を30分漕いでチャリをデポした。ここから1時間20分テクテク歩いて奥三方山登山口に着いた。栄養を摂ってすぐにスタート、取付きは残雪が残っていた、時期が早いのでこの先も期待できそうと思っていたら甘かった。残雪で登山道は不明瞭だけど毎年来ているから大丈夫、雪がなくなると藪をかき分け登山道を見つけた。

急峻な尾根を登る、振り返ると白山市の夜景がきれいだった。1000m辺りで再び雪が出てきた、いつもは藪漕ぎしながらトラバースが始まる地点だけど雪はありがたい。歩きやすいルートを選んで1300m地点を目指す。尾根上手前でやっと明るくなってきた下降前に夜明けを迎える計画だったからちょうどいい感じ。

下降点に着いたらアイゼンを装着し下降する、ちょうど東の空が赤くなっていた。カチカチ斜面はアイゼンがよく効く、雪が多いから何処でも歩けた、これも決行日を早めた恩恵…しかしこれも甘くなかった。サクサク降りていたが沢の音がしだした、イヤな予感。いつもならデブリで滝が埋まっているのだが今年は雪が全くない、ハイパー暖冬の影響だ。滝横の泥壁をアイゼンで慎重に下降した。ロープを出せば早かったけど時間がかかり二俣川に合流した。ここも全く雪がない。これはもう沢登りですか。

この時期は水量が多くなかったからマシだった。際どく右岸左岸と渡り時にはへつってやっと犀滝に着いた。雪がない滝を見たのは初めて、水量も少ないから迫力が無かった。写真をたくさん撮って滝の左にあるシモワキ谷を詰めて見越山に向かう。足を濡らさないように沢登り開始、石は凍結しているから超危険だった。急峻な谷は直ぐに標高が上がり雪も出てきたから助かった。後は筋トレをこなして稜線を目指すだけ。

2時間近くかかって稜線に登り上げた、正面には大門山が見えていた。ここからは快適な稜線歩きとなる、雪は締まっているから歩きやすい、サックっと見越山のピークに着いた。途中で猿がいた、犀奥には少数の群れで生息しているらしい。
一旦下って奈良岳を目指す、ここまでハイペースで来たから足が辛くなってきた。たった150mの登り返しであったが何度も足が止まった。疲労満タンでピークに着くと絶景のおかげで疲労もすっ飛んで行った。

大休憩しながら稜線を眺めた、静かで真っ白な世界、やっぱ山は貸し切りがよい。体力が回復したので帰ろう。稜線とおさらばして尾根の下降、ここもアップダウンが多いが巻ける所は巻いていく。そういえば見越山手前からずっと猿のトレースがある、猿は無駄なルートを作っていない、巻ける所は巻いていた。一体どこまで続いているのだろう、ほぼ猿トレースを追っていた。

下降点手前で猿のトレースは谷に下降していた、犀奥の住民ですね。下降点に着いて栄養を摂った、後は朝のトレースを追って下降するだけ、考える事は何もない。ここから下部は朝は無かった動物の足跡が多くあった、人がほとんど来ないので野生動物にとって天国なんだろう、でっかい熊さんの足跡もあった。

あっという間に登山口に着いた、今年は沢の下部で苦労したが上部は快適で藪漕ぎはなかった。ここからまたテクテクと落石だらけの林道を歩いてチャリデポ点までたっぷり1時間かかった。チャリに乗れば早い。12時間はかかると思っていたが11時間を切って帰還した。多分記録のない周回コースで獲得標高は2200mで驚いた。金沢市の犀川源流の犀奥の山々は標高は1600m前後ほどだけどアプローチが長いのでとても厄介だ。金沢市民の山ヤでも敬遠しがちな山域なんだろう。

明るくなってきた。

下降点から見える奈良岳、遠い。。。

谷底に降りるべ。

アルミアイゼンが悲鳴をあげた。

二俣川は沢登り。

犀滝とシモワキ谷が見えた。

行くしかない。

滝つぼ。

雪がない。

シモワキ谷の沢登り。

標高が上がって雪が繋がた。

ふくらはぎの筋トレが続く。

振り返ると下降した谷が見えた。

稜線に上がると大門山がドン。

高三郎山から続く稜線。

稜線は奈良岳から大笠山を抜けて白山まで続く。

見越山目指そう。

ベイビー。

富山の桂湖と開津谷。

犀奥の山から攻めたい大笠山。

白山の北部。

猿のトレースを追って下山。

登山口に着いた。

落石地獄の林道。