甲斐駒ヶ岳 滑滝沢アイスクライミング          戻る     

2020年1月4日


1月3日
竹宇駒ケ岳神社12:00~五合目テン場16:00
1月4日
五合目テン場3:18~黄連谷4:37~尾白川本谷出合5:02~滑滝沢7:40~クライミング~終了11:11~尾根下降~本谷
12:00~黄連谷登り返し点14:28~五合目テン場16:00~竹宇駒ケ岳神社18:30



年始恒例になりつつあるアイスクライミングに若者と甲斐駒ヶ岳の滑滝沢に出かけてきた。3日に現地で集合し、昼から重い荷物を背負って五合目テン場まで担ぎ上げた。昨年はワンデイで黄連谷左俣に行きヘロヘロになったので今年は効率よくサックっと周回する計画であった。

軽量化したけど重かった、4時間かかって到着。次の日に備えて宴会もそこそこに就寝したが風が強くて何度も目が覚めた。2時に起きてお湯を沸かして準備をした。テントをたたみ風で飛ばされないように雪に穴を掘ってデポする。3時過ぎに出発、他2張りテントがあるがまだ就寝中のようだ。急峻な沢を600m下降する、2度目なので迷うことなく下降した。
黄連谷から更に下降して尾白川出合まで行き今度は本谷を約500m登り滑滝沢まで行く。

とてもアプローチが長いアイスエリアだけどアイスを終えてピークに立てば感動が待っているだろう。沢は滝の高巻き以外はトレースがあり助かる、やがて明るくなり坊主ノ沢のアイスエリアが目の前に現れた。ここも登ってみたいが甲斐駒ヶ岳のピークには行けないから次回にしよう。坊主ノ沢から奥はノートレース、ラッセルが辛かった。4時間半かかってやっと滑滝沢の取付きに着いた、神社からスタートしていればたっぷり8時間以上のアプローチになるからワンデイはチョットきついだろう。

さあ登ろう、傾斜は緩いがナメをナメたら痛い目に遭う。フリーの個所は絶対に落ちられない、落ちたら終わってしまう。1ピッチをフリーで登り取付いた。さてビレイしてくださいな。氷はまだ薄く13cmのスクリューが半分しかねじ込めない、2本ねじ込みビレイ点とし登った。ナメが終わるとルンゼみたいに狭くなる、ここはラッセルとクライミングで登る、ラッセルが深いのでとても時間がかかった。時間だけが進んでいく、ほとんど休憩なしでピッチを伸ばしていく。

最後のナメ地帯をクリアすれば尾根まで突き進むのみだ。上部のナメは4ピッチで登り上げた。ここで作戦タイム、時刻は11時を回っていた。あと1ピッチで滝上部に行けるがここで終わると隣の尾根にはスムーズに行ける。ラッセルが深いのでピークはムズイかも、最悪途中でビバークだろう。燃料はデポしているから寒くて腹が減るビバークになる。諦めて帰ろう、帰り道もまた長い。

尾根はモンキーで下降していく。いったい何が出てくるか分からないのでハラハラドキドキだった。懸垂は最後だけで50mでギリだった。ちょうど1時間で下降できた。さあ帰ろう、今日もナイターは決定だ。帰りも長かった、黄連谷から五合目テン場までの登り返しは悲鳴をあげながら登った。4時間かかって到着、ザックの中身を全て出してパッキングをし直す。再び重くなったザックを背負って下山開始、途中でナイターになった。

終わってみれば15時間半の戦いで獲得標高は黒戸尾根登山道より高い2300m、下降は2900mだった。次は坊主ノ沢だな。

5名以上は乗らないで。

八ヶ岳は雲の中。

富士山は雪多そう。

登山道の危険地帯。

刀利天狗。

踏み抜きに注意。

トレースが無いと右往左往する、

明るくなる。

坊主ノ沢。

楽しそう。

ラッセルが辛い。

フリーで登り切ったらビレイを取る。

滑滝沢。

ラッセルとアイスのミックス。

氷の途中でビレイする。

時間だけが過ぎていく。

振り返れば八ヶ岳。

下を見れば本谷が見えなくなっていた。

尾根を下降する。

沢を歩いて帰る。

黒戸尾根。

ナイター終了。