１２月薬師岳　　ハイジ尾根滑降　　　　　　戻る

メンバー　僕、YSHRさん、あんちゃん

２０１９年１２月２２日

亀谷ゲート２３：３８～ｈ１０００トンネル出口チャリデポ０：４５～１：００～遊歩道入り口２：２７～折立３：３８～五光岩７：２４～太郎小屋８：２４～薬師峠８：５５～薬師岳山頂１１：０５～２２～滑降～ハイジ尾根～岩井谷１１：５８～登り返し～五光岩１３：２０～
折立１４：００～４０～有峰ダム１５：３８～チャリデポ１６：０３～亀谷ゲート１６：１８

今日はビッグデイ、１２月に記録はあるんだろうか？いやあった…、前日ガンちゃんが単独で薬師滑降をした。今日は３人でチャレンジしてきた。

夕方寝て夜に起きた、車を走らせゲートに着くと僕が最後だった。みんな気合が入っている、準備をしてロードに跨る。１２月下旬にロードに乗るのは初めて、兼用靴で漕ぐのも初めて、ポンを担いで漕ぐのも始めて…今日は初めてづくしだ。
４ｋｍ交代で先頭を代わることにした、最初はYSHRさん、次は僕の番。次第にあんちゃんが遅れだす、そして一人旅になった。

標高１０００ｍのトンネル出口でチャリをデポ、あんちゃんは１０分後に到着した。さてここからスキーで登るが雪が切れていて難儀する。有峰ダムから先はほぼ繋がっていた。登りは遊歩道を使って折立に行く。際どい道だがスキーで登り上げ１時間ちょいで折立に着いた。林道歩きより遥かに早いだろう。
さてようやく登山口だ、ここから薬師岳は遠いが気合を入れて登っていこう。

登山道は雪が少ないがハイクなら問題ない、帰りはどこまで滑れるだろうか。暗闇の登山道を登っていく、そういえば夏も冬も明るい時に登ったことがないな。樹林帯を越えた辺りからは雪の量が多くなった、余裕で滑ってこれるからうれしい。休憩して先を急ごう。五光岩手前で明るくなった、薬師が見えるがメチャ遠い、後方には白山が見えていた。日の出と共に高曇りとなる、今日１日はこんな空なんだろう。

スタートから９時間ほどで太郎小屋に着いた、積雪は2メートルを超えている、雪はある所にはあるんです。太郎まで長かったが山頂はまだまだ、何時間かかろうと山頂に行くしかない。五郎さんと水晶さんがとてもきれいだが正面に見えている薬師岳はもっときれいだった。ここまでほぼラッセルがなかったけど薬師峠付近は吹き溜まっていた。ガンのトレースはあるが細板なので使えない、自分でラッセルして登っていった。

稜線に出るとカチカチが現れクトーを付ける、薬師岳山荘から最後の急登になる。風が強いがサングラスで大丈夫、今日はプチ地獄だ。風と疲労に耐えて11時間半で山頂に着いた。長かったが頑張ってよかった。360度の大絶景であった。山頂はさすがに寒いからさっさと滑降準備をしよう。今日も山頂から滑降する、カチカチなので慎重に。山荘を過ぎたらハイジ尾根に滑り込む。

夏もいい所だが冬はパフパフのパウダー、生きててよかった瞬間です。今季初めての大滑降、大満足。これぞ山スキーの醍醐味、頑張ったご褒美です。写真をいっぱい撮って岩井谷に下降する、最後までパウダーだった。谷は際どく繋がり対岸に渡ることができた。ここから五光岩の尾根まで登り返しとなる、パウダーなのでラッセルになる。ポンの僕がせっせとラッセルして登り上げた。
このまま一番高い所までシールで行き滑降することにした。

登り返しの一か所だけツボで登りそのほかはスキーで行けた。三角点までパラダイスだがこの先の登山道はテクニックがいる。ガンのシュプールが見当たらない、シールで滑ったんだろうか。雪が切れるまで狭い登山道を滑降した。固い雪なので苦労したが地雷はなく快適であった。スキーが終了すれば板を担いで降りよう。汗が滴り落ちるがダッシュをする。あっという間に折立に到着した。30分後にYSHRさんたちが降りてきた。

まだ終わらない、チャリデポ点までスキーで降りなければならない。折立から遊歩道入り口手前までは快適だったがこの先は登り坂と雪切れで苦労する。最後の拷問ですか。拷問を終えてようやくチャリデポ点に到着した。ホルダーにあったお茶をがぶ飲みしたら元気が出た。後はかっ飛ばして亀谷ゲートに行く。途中でキツネと競争になったが勝てなかった。キツネは早い。

終わってみれば16時間40分のビッグデイ、病みつきになりそう。。。