大白川北東尾根末端から南白山滑降        戻る


メンバー 僕、YSHRさん


2020年4月5日


平瀬ゲート0:00~チャリデポ0:56~h910m尾根取付き1:15~h1200mスキー歩行2:37~h1800m双子池6:35~
稜線8:11~南白山山頂9:21~34~滑降~双子池10:46~h1250mスキー終了12:20~林道合流13:07~チャリデポ
13:20~平瀬ゲート13:48



今日は念願だった南白山にYSHRさんと出かけた。残雪期は別山からサックっと行けるが沢山記録があり全く魅力が無く行く気がしなかった。行くのなら沢登りで行きたいと思っていたがチャンスが無かった。3日前にYSHRさんが北東尾根末端から南白山に行こうかと言うので二つ返事で決定した。こんな魅力的な山行は滅多にチャンスが無いから行くしかない。

0時半予定だが0時に出発、チャリを漕いで一つ目のトンネルを過ぎて河原に降りる工事道路を下っていく。大白川の橋を渡ると砂利の激坂となる、空転して漕げないから押し歩きで登っていった。1㎞程進み地図に無い工事道路を下る前にチャリをデポ、テクテク歩いて尾根末端に向かった。暗闇でちょっと迷ったが橋を見つけて尾根に取付いた。

雪は全く無い、藪を漕いで尾根に取付くといきなりの急登になった。細い尾根を忠実に登っていく、巨木の尾根は急登だけど意外に歩きやすかった。100mほど高度を上げると藪斜面になる、夜中の藪漕ぎ、スキーが引っかかり苦労するが突き進む。
標高1200mでやっと雪が出てきた。重荷と藪から解放されここからスキーハイクとなる。

初めてのルートは楽しい、ここは京都の岳人が白水湖から尾根に取付き南白山に行っている尾根だ。暗闇から解放されたらシラビソの尾根だった。別山界隈はシラビソが多いがここはシラビソの巨木が多かった。1850mから稜線までの長い区間は迷路のような癒し尾根が続く、巻き職人が好きそうな尾根は小ピークがいくつもあり池も3つある。手前の池は双子池、もちろん雪に埋まっている。

カチカチ斜面でのトラバースはしんどいのでシールを剝がして行く事にした、カチカチなので早い、これ正解でした。職人芸が終わると稜線手前のピークまで登り再びシールを剥いで稜線の鞍部まで滑り込んだ。北東尾根は癒しだが稜線の尾根は展望尾根、しかし視界がない…。鞍部に来ると沢登りで来たかったサブ谷の大斜面が広がる、ここ積雪あったら絶対に雪崩る斜面だが今日は大丈夫でした。

さあ後もうひと登りでピークに着く、所々凍っているがクトーはいらない。細尾根を進み台地状の広い尾根に乗り上げた、更にその奥が南白山のピークだ。広い尾根はシラビソの森だろうか、先っちょが無数に出ていた。そしてピークに到着、9時間21分でした。
感無量、3年前から喉に刺さっていたトゲが抜けた瞬間だ。展望がないのは残念だけどまた一つ白山の記録が出来たからよかった。

さて帰りも長いからさっさと滑降をする。登り返し一回で職人尾根まで来たが、行きはよいよい帰りは辛い…シールを貼らないと進めず時間がかかった。巻きが終わると滑降、h1250mまで一気に滑り込み滑降終了となった。後は板を担いで藪漕ぎ、枝パッチンに苦しむがドンドン降りていく。YSHRさんは遥か後方に見えた。急登尾根の下りはしんどい、下部の激坂でたまらず谷に逃げ込み下降して林道に降り立った。すると残雪にYSHRさんの足跡があった。やられた…逆転猫だましか。上部から谷を降りたらしい。

遅れてチャリデポに合流して地雷が多い悪路を慎重に走り橋を渡ると登りの拷問が待っていた。いつもの県道に合流すると快適な自動運転でゲートまで走り込んだ。終わってみれば13時間48分の総合格闘技であった。
今日も貴重なチャンスをモノにできてよかった、2度目は無い山行はとても貴重、頑張ってよかった。


登山道のような尾根。これ以後は藪、、、

明るくなると癒しの尾根。

山スキーの尾根。

双子池。

職人が進む。

森を抜ける。

巨木はまだまだ続く。

全層雪崩の予兆。

稜線に来たぞ。

細尾根を行く。

タロタキ谷側は絶壁。

サブ谷大斜面。

広い尾根に行く。

無雪期はジャングルか。

雲に吠えろ!

ゴール!別山見えんし。

滑降開始。

初滑降でしょうか。

スキーの機動力。

白水湖上流。

別山の稜線は一度も見えなかった。

癒しの森でスプレー。

謎の枯れた立木。

間もなくスキー終了。

藪を下降。

この尾根を下降してたらYSHRさんにぶち抜かれた。

地図に無い橋。

地雷の山。

かっ飛ばす。