白山初滑り 戻る
2017年11月17日
別当出合2:30~甚之助小屋3:50~4:05~弥陀ヶ原5:05~白山山頂6:10~ご来光6:36~滑降6:45~南竜分岐7:16~甚之助小屋7:29~41~別当出合8:30
今日は白山に初滑りに出かけた。雪はどのくらい積もったんのか分からないがダメ元でスキーを担いでスタートした。まだ別当出合まで車で入れるから登山者は来るだろうが深夜発は誰もいなかった。
足元は登山靴、軽快に登っていこう。兼用靴を担ぐから荷物は重くなるけど登攀道具を担いだ時とほぼ同じか、鍛えておいてよかった。満天の星空で流星も流れていた、こんな夜は放射冷却でメチャ寒い。ハイペースで登っていく。
中飯場を過ぎた辺りから雪が出てきた、シャバ雪だったのか凍結して滑りやすかった。雪はズンズン増えていく、前日のトレースが現れ始めた。
甚之助小屋に到着、雪は15㎝ほどか、中に入って防寒と靴の履き替えをしよう。中には誰もいないが寝袋と残飯があった、2名宿泊していたらしくもう出発していた。しばらくはスキーを担いで歩いて行く、先行者の明かりは全く見えない、いったい何時に出たんだろう。南竜分岐を過ぎてから板を履いた、久しぶりのスキーハイクはとてもうれしかった、やっとシーズンインです。
やっぱスキーは早い、トラバース道をサックっとこなし十二曲がりに着いた、ここは板を担いでツボで登る。弥陀ヶ原に上がると月明りに照らされた真っ白な白山が見えモチが上がる、しかし日の出まで1時間半もあるから時間調整して歩こう。
さすがにこの先は風が強い、五葉坂に行かずに旧道から沢筋に入る。沢筋は風が弱くなるので休憩してダウンとカイロとガイドを装着、これで地獄になっても大丈夫だ。雪は豊富で沢の藪は埋まっている、ラッセルがある分帰りが楽しみ。東の空は徐々に明るくなってきた。
標高が上がり風が当たる所は氷化していたがクトー無しで登る…っていうか持ってこなかった、さあ山頂はもうすぐ、肩の風は半端ではない。飛ばされそう、顔が痛い。早く通過するしかない。
大岩を過ぎるともう山頂、今日はメチャ風が強いが何とかスキーで登り上げた。カメラが飛ばされるので自撮りを諦め奥宮で今シーズンの安全を祈願した。日の出まで30分近くある、気温は-10度で20m超の風か。久しぶりの地獄です。日の出まで地獄を楽しもう。御嶽が光ってきた、今日は極上…。頑張ってよかった瞬間、こんなんそうそう見れないな。光り輝くダイヤモンド御嶽となった。写真をいっぱい撮ったら楽しみの滑降です。
山スキーヤーは山頂から滑ろう、エッジを効かせばガリガリでも大丈夫。際どく岩をかいくぐり肩から吹き溜まりへ、パウダーは至福でした。谷筋もパウダーで最高。高天ヶ原付近で先行者たちが見えた、室堂で休憩していたのか。
弥陀ヶ原は手漕ぎ無しの超特急、あっという間に黒ボコに着いた。沢は地雷があるので観光新道から斜面に飛び込み十二曲がりの下部に滑り降りる。トラバースもスイスイ、スキーは素晴らしい。
30分で南竜分岐まで来た、ここで滑降は終了、頑張れば甚之助まで行けるが板をいたわろう。
小屋で防寒を解除して靴を履き替えた。足が軽くなれば後はダッシュで下山するだけ、しかし雪がなくなると石が凍結して危険だった。
終わってみれば標高差600mを滑降できた初滑りでした。満足。。。
月が明るい。
久しぶりのスキーがうれしい。
明るくなってきた頃、
山頂がすぐそこだった。
肩の風下はシュカブラ。
えびの尻尾とご対面。
奥宮は白が似合う。
御嶽山が光ってきた。
極上です。
五輪の聖火台か、、、
ダイヤモンド御嶽山。
大汝も染まる。
シュプール。
まだまだ雪は少ない室堂。
谷筋もパウダー。
さらば。
南竜分岐まで滑降。
キラキラ。
危険な凍結路。