人津谷から大日岳 フルラッセル         戻る


メンバー 僕、YSHRさん、コーエー

2020年2月19日

藤橋ゲート1:25~クムジュン2:15~林道~人津谷3:48~登山研修所前進基地5:44~前大日岳7:54~大日岳山頂10:54~11:13~滑降~登り返し~前大日岳12:00~クムジュン13:22~ゲート13:43


今日は先週に引き続き水曜友の会に参加して大日岳に行ってきた。前日は大雪、本日はピーカン、仕事をしている場合ではない、行くしかない。2時発の予定だが早く着きそうなのでセブンで時間調整、コーエーも時間調整、しかし1時ころラインでYSHRさんが着いたとの連絡。速攻でゲートに向かった。YSHRさんは先にラッセルしていった。まあ想定内、予定より早く出発すれば早く下山できるので良い。

チャリを持ってきているがわだちが無く使えない、しかし除雪は絶対に入るのでトレースを路肩に伸ばしていった。クムジュンでようやく追いつき3人集合、ここから交代で林道をラッセルしていく。大雪前は積雪が無く積もりたての雪だった、正に今日しかない状況だろう。効率よくラッセルを回し人津谷に入った。渡渉が数回ありどれも際どくブリッジがあった、大雪前なら無かったであろう。

雪が少ないので藪が出ていた、高度が上がると幾分歩きやすいが沢が埋まることはなく水が流れていた。やがて膝ラッセルから腿ラッセルとなっていく。降雪直後はラッセルが大変だが強くなっているコーエーは頑張っていた。暗闇の尾根に乗り上げ前進基地に着いた。積雪は2,5mで超少ないがスキーをするには十分だ。この先巻きの連続になる、さあコーエー出番だ。マンツーマンで巻きの鬼を伝授しよう。足を出さずに口を出しながら巻いて行く。

勉強が終わると後はひたすら登るだけ。暗闇からも解放されルンルンになる。まだ雲がかかっているが時期に晴れるだろう。前大日から奥は展望尾根、樹氷越の眼下に富山平野、弥陀ヶ原の絶景が広がっていた。
ラッセルは続く、山頂までの長い道のりだが3人力を合わせれば大丈夫。細尾根を登り上げて早乙女岳の広い尾根に登り上げた。ここまで来ると積雪は例年並みで多かった。一の谷の頭を過ぎるといよいよ剱岳の展望が始まる。雪劔がドン。降雪直後の真っ白い雪劔が見たかったんだ。疲れが吹っ飛ぶ瞬間です。

写真を撮りながらラッセルは続き山頂直下の鞍部までの巻きが始まった。さあまたコーエーの出番だよ。カチカチ斜面のトラバースにもたもたしていたけどうまい事巻きが出来た、合格です。
さあラストのラッセルは僕がしよう。機関車となってトレースを伸ばしていく、スタートからゴールまでのフルラッセルでした。巨大雪庇に気を付けてピークに到着、約10時間のラッセルでした。

山頂から絶景を楽しむ、初登頂のコーエーは感動していた。これがマンダムの世界だよ。春のようにポカポカで風が無い、ゆっくりと滑降準備ができて栄養補給もした。さあお楽しみタイムの始まりです。今シーズン最後になるかもしれないパウダーを満喫した。天気がいいので写真を撮りまくりあっという間に
前大日岳の鞍部に到着した。後ろを振り返ると山頂部は雲の中、超グッドタイミングでした。サックと登り返したら後は滑るだけ、人津谷は雪が腐っていたけどポンなので快適であった。トレースを追ってクムジュンに着いた。道路は案の定きれいに除雪されていたけど路肩の雪は残っていた。トレースは融けて無いから作るしかない。元気なはずのコーエーは藪にしごかれているのか降りてこないので僕がトレースを作ってゲートまで行く。

終わってみれば12時間20分の人津谷経由大日岳。いつもはチャリを使うがフルラッセルもいいもんだ。今日も満足、山スキー万歳。。。

今日も深いラッセル。

朝が来た。

晴れてきたぞ。

細尾根を行く。

キラキラの世界。

青い空には雪山が似合う。

来てよかった。

強くなっていくコーエー。

道のりは長い。

早乙女岳を過ぎる。

剱岳が見えてきた。

高度は上がっていく。

ショータイムの始まり。

絵になる。

更に高度は上がる。

ショータイムは終わらない。

最後の登り。

ベイビー。

西の横綱。

東の横綱。

大日小屋は埋まっていなかった。

帰るべ。

コーエー。

劔をバックに滑る幸せ。

幸せ。

幸せ。

どこまでもパウダー。

やりたい放題。

前進基地。

今日限りのブリッジ。

林道。

お疲れ様でした。