黒滝と百四丈滝と四塚山 戻る
2019年5月3日
一里野0:40~シカリ場分岐3:00~奥長倉小屋4:43~5:16~下降~丸石谷5:40~黒滝6:23~百四丈滝6:56~油池鞍部8:20~
四塚山10:05~奥長倉小屋12:39~一里野15:00
記録のないルートから百四丈滝に行こうと決めGW最初の山行から満足だった。深夜0時40分に林道の途中からスタート、落石と積雪で上まで行けずにゴンドラ山頂駅より下だった。天気は雨、聞いてないです。林道はほぼ積雪がなく日陰の雪が消えればは整備され上まで行けるのだろう。
重い荷物を担いでトボトボ歩く、今の時期の黒滝はどのようになっているのか分からないのでギアを沢山持ってきた。
登山道に入っても雪はなく夏道が出ていたけど標高が上がると雪が出たり消えたりでルートが分かりずらかった。シカリ場まで2時間20分、風雨が強くなり帰りたくなった。しかし晴れを信じて先を進もう。長倉山の尾根も雪が出たり消えたりで例年より雪解けが早い感じ。長い尾根の途中でやっと明るくなってくれた。スタートから4時間、奥長倉小屋に到着、中に入って濡れた物をタオルで拭いて雨が止むのを待つ。
山の神様はいる、小屋到着からすぐに雨が止んでくれた。栄養を摂ってアイゼンを装着してスタート、美女坂に上らず鞍部から丸石谷に下降する。周りは明るいけどガスで視界はなし、谷底から轟轟と川の音が不気味に響いていた。急斜面で視界のない下降は心臓に悪いが谷底に近づくとガスが晴れてくれた。
河原の雪は割れていたけど際どく雪が繋がっている、へつって危険地帯を通過するとどこでも歩けるようになった。さて黒滝はどのようになっているのか、爆音が遠くから聞こえていた。ゴルジュ地帯を曲がっていくと滝が見えてきた。この時期見た人はいるんだろうか、水量が凄くて迫力がある。
ルートはあるのだろうか、無雪期の高巻きはとても際どく1時間以上かかった所だ。
雪壁をよじ登り滝の真横まで来るとルートがあった、雪がかろうじて繋がっており無雪期では登れない崖にルートはあった。ラッキーです。
黒滝のツボは雪で見えなかったが豪快な滝は凄かった。直ぐ近くで見れるのは残雪期ならではのルートがあったからです。ギアもロープも使うことなく滝上に出た。今日も登攀具はただの重り、歩荷の筋トレでした。黒滝から百四丈滝はすぐそこ、下流側から見るドームは超巨大でした。時刻は7時前、登攀がなかったので早い。時間があるので四塚山に行くことにした。
天池に這い上がって登攀具をデポしたいがそのままトラバースして油池の鞍部に登り上げよう、筋トレは続く。アイゼン履いてのトラバースはしんどかったが1時間ちょいで到着、ここから四塚山まで急登が続く。ピークが見えたり隠れたり、上はそこそこの地獄だろう。ハイ松には霧氷が出来ていてきれいだった。そしてピークに近づくにつれて雲が取れだしピーカンになった。
10時過ぎに四塚山に到着、頑張れば白山に行けるだろうが長いトラバースで右足の筋を痛めたからあきらめよう。ピークの一部は雪がなく、ここでごろんと寝転び休憩した。いつまでも居たいけど帰ろう、もう満足だ。
下りは早い、あっという間に天池に到着、百四丈滝に下降しているトレースがありまだ谷底だろうか、人影を確認できなかった。
雪も緩んできたから美女坂の下りは安心して下降し、小屋で休憩したら一里野までのアップダウンをこなしていく。
それにしても下りは右足に激痛が走り半泣き状態だった、こういう時に限ってロキソニンを持ってこなかった。終わってみれば14時間の滝巡りツアー、初めて見る黒滝には感動した。
視界がない谷底に下降する。
見えた。
へつるしかない。
危険地帯は続く。
谷は狭くなる。
清浄ヶ原から落ちる2段滝。
黒滝が近い。
これが黒滝。
でっかい亀裂。
滝つぼが見えない。
ルートがあった。
滝上に出る。
次は百四丈滝に。
近づく。
ドーム健在。
次は四塚山に。
地獄。
天国。
きれい。
大汝バックに記念写真。
帰ろう。
さらば。