別山と曲池                  戻る


2019年6月30日




市ノ瀬3:45~チブリ尾根避難小屋5:46~6:00~別山山頂6:57~チブリ尾根小屋7:40~曲池8:45~市ノ瀬10:00


今日は体力づくりに別山に行ってきた。夜中は激しい雨でモチが上がらないし眠たい、3時にスタートする予定で市ノ瀬に向かった。運転中も全くモチが上がらない、ゲートが閉じていれば…行かなくてよい理由になる…。そんなことを考えながらとうとう市ノ瀬に着いた。相変わらず激しい雨、明るくなるまで待とうか…。行きたくないな…。ぐずぐずしてようやく気合が入ってきた、ここは心を鬼にして行くしかないだろう。予定より45分遅れで土砂降りの中スタートした。

沢のウエアーにカッパ。登りだすと直ぐに暑くなったのでカッパを脱いでガシガシ行く。土砂降りには沢ウエアーが一番いいかもしれない。登山道は沢状態、靴も水はけのよいシューズにしたから快適、今日はずぶ濡れバンザイで行こう。夜明け時刻は早かった、しかし薄暗い状態が5時ころまで続いた、明るくなるころには尾根上に出る。ここからは風も加わりカッパを着た。

2時間でチブリ小屋に到着、中に入って休憩しよう。ドアを開けると宿泊者が寝ていた。起こしてすみません、しかしもう6時前ですよ。宿泊者は若い男女だった、昨夜は貸し切りの小屋だったのでさぞ楽しかったんだろう…。若いって素晴らしい。

さあ山頂に行こう、スマホで雨雲レーダーを見るとヤバそうな雲が近寄ってくる、どんな嵐になるのか。山テンでは風速20mとなっていた。標高が上がるにつれて風が凄い、横殴りの雨で顔が痛い。これって敗退できる理由だけどモチが上がれば行くしかない。
登山道は水量が増えて足が冷たい、たまに突風が吹きコケそうになる。風が強いほど燃えてくる、何でもかかってきなさい。

御舎利から別山までの稜線は風速20m以上吹いている、厳冬期のような風の強さだ。飛ばされないように登っていき別山山頂に到着した。多分30mほど吹いていたか、久しぶりの地獄、パクと厳冬期オートルートをした時に匹敵する風だった。写真撮ってお参りして速攻下山です。風がヤバい、下山しようにも進めない。かがんで少し標高を下げたら逃げれた。サクッと小屋に着き負担中に入って休憩、若いカップルはもう下山していった。

さて帰り道に曲池に寄り道をしてこよう、残雪期の記録しか見当たらないので藪を漕いで今の時期の池を見たい。地図を見てルートを考える、ここしかない、池とほぼ同じ標高の所から登山道を外れて藪漕ぎ開始。濃い藪と戦いながら進みGPS上の池の位置まで来たけど見当たらない、いったいどこだ。イメージはでっかく開けた所にあると思っていたが周りは藪と巨木だけ、GPS上の池の更に奥まで行ってみよう。
ありました直径20m程の池でした。地図の池とは全く違う小さな池でした。水の透明度は抜群、ブナ林と藪に囲まれた秘境ですな。さあ帰ろう。

藪漕ぎバンザイ、何とか登山道に復帰してダッシュ。いつしか雨が上がっていたのでカッパを脱いでダッシュ。登山口手前で若いカップルを抜き去り林道に出た。川の増水は半端ではない、もしかしたら白峰ゲートが閉じてるかもしれない…。
10時ちょうどに市ノ瀬に到着、車は僕とカップルの2台だけ、永井旅館にも1台も止まっていなかった。そして白峰ゲートは閉じていたが黄色いパトカーが待機していてカギを開けてくれた。やっぱり山に行って良かった、バンザイ三唱だ。。。

階段は滝。

道は沢。

上は地獄。

記念写真。

帰ろう。

30分藪を漕いで、

秘境の曲池。

女神様がいるかも。

雨が止んだ。

激流。