地獄谷 権現沢右俣ルンゼ            戻る


2019年1月5日




週末は八ヶ岳の隣にある権現岳のルンゼに行ってきた。清里から行く初めての所で美し森が駐車場でここからスタートだった 暗闇の林道をせっせと歩き一時間ほどで地獄谷の河原に合流した。この地獄谷は稜線からいくつもある沢の合流した沢で巨大堰堤がいくつもあった。
更に一時間歩き登山基地とでも言おうか、プレハブ作りの出合小屋に着いた。中にはダルマストーブと薪があり使ってもよいみたいだった。

前泊の学生だろうか、2人がテント内で朝ご飯を食べていた。前日に旭岳東陵に登りツルネ東陵から下りて周回したらしい。雪は少なく快適だったと言っていた。ここでギアを装着して奥に行く。このエリアにはいくつもの沢がありアイスができるいい所、おまけに人が少ないのもいい所。
その中でも距離が長く権現岳に登り詰めるルンゼに行くことにした。

権現沢左俣との分岐を右に入っていく。すぐに小滝が現れたけどここをクリアしてゴルジュ帯に入ると積雪が増えていき滝が埋まっている感じだった。ラッセルが続き雪に埋まった滝が時々現れる。深いラッセル、勘弁してほしい。やがて斜度が増すと腰ラッセルになる、こんなん聞いてません。4時間ほどかかりやっとピークとコルに続く沢の分岐に来た。ここまででも結構疲れたが行くしかないと左の急登をラッセルしていく。

大滝が見えた、気合でラッセルし細いルンゼを行き落ち口に来ると氷が繋がっていなかった。大ショック、一旦降りてコルに行くルンゼを行くことにした。もう5時間以上ラッセルをしているが滝が現れると元気が出てきた。

10m程の滝、やっとまともなアイスができる。スクリューを5本ねじ込み登り上げると愕然とした。さらに細くて斜度が増すルンではほぼ雪に埋まっていた。腰ラッセルが続く、足が攣ってきた。稜線までの高低差は300m程だけど何時間かかるのだろう。暗闇確実、行くか引き返すはの決断をする。
暗くなる前にルンゼから脱出するしかないと下降を決めた。

さて懸垂祭りです。ルンゼには灌木が少なく支点がない。崖をよじ登り支点を作り降りる、更に倒木に支点を作り振動を与えないように降りていく。何度か繰り返し滝に来た。ここはアバラコフを作って降りやっと安全地帯に着いた。
終わってみればほとんどラッセルしていたショボいアイスでした、次回は他の沢でリベンジだろう。。。

広い地獄谷を行く。

出合小屋。

雪に埋まる小滝。

ゴルジュに入っていく。

ラッセルしながらたまにアイス。

大滝見えた。

下まで繋がっていない。

ここを登ろう。

登っていく。

登りきる。

懸垂で帰る。

Ⅴスレッドを作る。

ロープを通す。

セット完了。