白山不動滝と柳谷川遡行周回        戻る


2019年11月3日

別当出合4:40~柳谷川入渓6:10~不動滝~巻き~沢合流8:45~南竜10:00~20~白山山頂11:34~40~別当出合13:00



今日は11月最初の日曜日、雪がないから沢に行くべ。砂防新道からいつも見えている不動滝と柳谷川はずっと行きたいと思っていた所。寒いけど行こう。

記録が見当たらないから重装備、ロープも2本担いでいるからメチャ重いがもうじき始まる山スキーシーズンに向けてボッカ訓練も兼ねよう。早朝4:40に別当を出発する、星が見えているから放射冷却で寒い。ガシガシ登っても明るくならないと取付けれないからトボトボと歩き出した。荷物が重いからトボトボ歩いても寒くはなく体はポカポカだった。

中飯場で時間調整して沢に行く、砂防施設に到着する頃に明るくなった。河原に降り立つといきなり滝ですか、滝の横は一枚岩でクライミングからスタートとなった。取付くも下は20mの絶壁、イヤらしいからハーケンを打ち込み支点とした。手袋を外して素手でよじ登る、手がかじかんできたが何とか登り切り滝上に降りた。ここから急峻な沢を歩いて行く。石ころが凍結していてすってんころりんと転んだ、痛いっす、この時期の沢は凍結に注意しないといけない。

やがて不動滝の下段が見えてきた、落差は50m程か、水は岩盤の割れ目から噴き出していた、左岸側は柱状節理の岩盤が垂直にむき出している。これを見たかった。さあ巻きましょう、右岸側のボロ壁をよじ登る、今日もウィペット様が無ければ登れなかった。際どく登り上げ尾根上に出た。GPSを見ると上段の滝はまだ巻いていなかったので尾根を藪漕ぎで進んでいく。

さあ壁が出てきた、記録のない所は楽しい。弱点を探して際どくクライミングしていく、馬の背みたいな爽快な登攀が続く、後ろを振り返るとまるで奥穂の南稜のような絶景であった。登攀は爽快だけど一歩間違えれば死んでしまうので慎重に登る。核心を越えると岩稜歩きとなった。白山にもこんな所があるなんて誰も知らないだろう。

岩稜を抜け主尾根になると藪漕ぎになった。前方には工事用ケーブルの鉄塔が建っている。藪漕ぎは勘弁なので谷に降りよう、懸垂はしなくてよいみたい。サックと降り立ち南竜へ向かう。小滝の連続で飽きない、ナメ床も出てきた、水量が多ければきれいだろう。しかし工事で出たゴミがやたら多い、大雨で流されたんだろうか

標高が上がり突然堰堤と工事で使っていた鉄骨架台が現れた、ここは日本有数の地すべり地帯なので工事も大変だろう。これを超えると源流っぽくなりやがて南竜山荘が見えてきた。遡行も南竜で終わり、まだ見ぬ白山を堪能できて幸せだった。
さて、山頂に行って11月のお参りをしてこよう、ピストンなら荷物をデポして行くが周回なので担ぎ上げなければならない。展望歩道から行こう。
誰もいない静かな道では冠雪した北アルプスがはっきり見えていた。人が多い山頂まで1時間ちょい、疲れました。念入りにお参りをして記念写真を撮ってもらった。帰りはダッシュです。重い荷物なので辛いけどごぼう抜きで駆け下りた。

終わってみれば8時間20分の周回、記録のない所はワクワクして楽しかった。

砂防施設越えから始まる。

いきなり滝ですか。

クライミングして滝上に出た。

不動滝が見えてきた。

滝ドン。

柱状節理の絶壁、これを見たかった。

ボロ壁を登ると岩壁が見えた。

ボロだった。

ここ登った。高度感抜群で爽快だった。

自撮り。

甚之助小屋が見えた。

巨大鉄塔。

小滝が続く柳谷川。

ナメ床もあるで。

記念写真。

堰堤が現る。

南竜が見えてきた。

遡行終了。

南竜湿原を通って山頂に行くべ。

北アルプスと地獄谷。

山頂見えた。

ベイビー。