焼岳(黒谷滑降)          戻る


メンバー 僕、YSHRさん、パク、なにわ君

2018年12月30日


中尾温泉3:40~尾根取付き4:22~標高1850m7:00~焼岳山頂9:21~9:50~滑降~黒谷~標高1850m登り返し10:28~林道合流
11:16~中尾温泉11:30

今日は久しぶりの休みで山スキーに行く、気合十分ラッセルさせて。深夜3時前に新穂高で登山届を提出し中尾温泉奥の林道に行く。YSHRさんはすでに到着していた、しばらくして全員集合、さあ行きましょう。

皆は昨日四ツ岳に地獄ツアーに行っていた、ガンちゃんは板を失くしたので強制終了となった。林道を進み巨大堰堤が現れる、ここが黒谷だが谷を渡って更に林道を進み終点近くから尾根に取付いた。夏道らしき物があり快適に進んだけど甘くない、崖が行く手を阻み苦労する。雪が多ければ問題ないけど笹で滑りモンキーで登る。なにわ君は早々に板を担いで登っていった。

山スキーヤの意地で担がない、しかし無理だった、なにわ君は相当待っただろう、崖上は快適な台地になっている、まだ雪が少ないのでどこでも歩くことはできないがルートを刻んでいく。ガシガシラッセルしていく、久しぶりのラッセルは楽しい、ジムで鍛えていたから足も軽くてドンドン標高が上がっていく。標高1800m辺りで夜が明けた、山頂部が見えるではないか。気合が入ります。

この辺りからなにわ君が先頭を行く、いつものロケットラッセルがない、疲れてんのかな。標高2000m辺りでクトーを装着した、ここから急斜面になり氷化斜面も出てくる。今シーズン初めてのクトーだが体は覚えている、ガシガシ効かして登る。
岩峰が迫りルートが無くなった、でも大丈夫、YSHRさんはルートを熟知している。二つ向こうの谷に入ると山頂まで行けるらしい。

際どくヤバい香りのトラバース。ヤバい所は僕が先頭です。一つ目の谷で案の定雪崩が発生した。ビビッていては先に進めない、更に行くが際どい岩と氷と雪のミックスだ。何とか通過して谷を詰めていく。後ろを振り返るとYSHRさんも無事に谷に入った。パクはもたもたしていた。

さあ地獄です。風が凄くて飛ばされそう。でも久しぶりの地獄は楽しいな。谷の上部からは1丁目でしょうか、飛ばされないように稜線に這い上がる。ここも際どく確実にクトーを効かさないと滑落するしと半端ない風に飛ばされると火口に落ちてしまう。
慎重に進み、着いたぜベイビー。地獄の山頂を制した。風スゴだから自撮りが出来ない、板だけ撮ったら岩陰で滑降準備をしよう。しばらくでYSHRさんも到着した。

地獄の中では長居は無用、逃げよう…。昨日の四ツ岳より地獄らしい。しかしパクとなにわ君は来ない。もう僕は30分停滞している、限界、2人で逃げた。すれ違うことなく黒谷に入った。地獄軍団だから無事帰還するはず。先に降りて待っていよう。パウダー最高、あっという間に下降していくが雪が少なくなってきた。作戦会議をして1850mの台地に登り上げることにした。ここも際どい、ロープが欲しいくらいだ。

なんとか登り切ったら後はトレースを追って滑り込むだけ、崖地帯は板を担ぎ、林道は自動運転。8時間ほどの格闘技的な黒谷でした。パクが来ないからYSHRさんと雪ダルマを作って待った。50分後に無事到着、お疲れさん。。。

夜が明けた。

晴れてる。

青空。

クトー装着。

ガリガリ。

振り返る。

迫る岩峰。

際どいトラバース。

地獄に突入。

鬼が行く。

一丁目。

地獄のオブジェ。

あれがピーク。

着いたぜ。

YSHRさん到着。

滑降準備完了。

逃げる。

更に逃げる。

二丁目。

黒谷へ。

最高。

黒谷から這い上がる。

崖は担ぐ。