市ノ瀬から三ノ峰、別山周回 戻る
メンバー 僕、YSHRさん、ガンちゃん、パク
2019年3月24日
白峰2:45~市ノ瀬3:40~4:00~尾根取付き~子持ちカツラ6:17~稜線9:11~三ノ峰避難小屋9:41~10:00~三ノ峰10:08~滑降~
鞍部~登り返し~別山11:37~49~滑降~チブリ小屋12:44~登山口13:23~市ノ瀬13:37~白峰14:07
今日は午前中は天気が悪い、そう言う時の山行にもってこい。市ノ瀬の永井旅館裏から尾根に取付き、日本一の子持ちカツラを鑑賞して三ノ峰、別山を登りチブリ尾根を滑降する一度で3度おいしい山行に出かけた。YSHRさん以外はみんな初めて子持ちカツラを見る。
深夜2時過ぎにゲートに到着、雪がシンシンと降っている。雨を覚悟していたが雪なので良しです。3時発の約束だけどガンちゃんは2時半にスタートしていった。そろそろ一緒にスタートしようよ…。
僕とYSHRさんは2:45、パクは3:00にスタートした。積雪は5センチほどか、10センチまでチャリは大丈夫です。ガシガシ漕いで行く、雪が激しく降り前が見えない。市ノ瀬の発電所手前でガンちゃんのライトが見えた、2人で抜き去り市ノ瀬に到着、パクも追いついてきた。
休憩したらスタート、永井旅館の裏から尾根に取付いた。積雪は10センチを超えている、チビラッセルで高度を上げていく。雪は降り続き風も出てきた、冬に逆戻りですか。今日はスタートが遅かったので夜明けが早い、夜が明けると雪は弱くなってきた。下からずっとYSHRさんが引っ張っていく、複雑な地形を突き進みお目当ての子持ちカツラの場所まで着た。
デカい、うわさでは聞いていたが実際に見ると凄い。山奥にあるので見た人は少ないだろう、いいもの見せてもらいました。記念写真を撮ったら今度は僕たちがラッセルしていく。
新雪の下はカチカチ、何度も雪が割れ緊張する。天気は相変わらず悪いが時折晴れ間も見えていた。今日1日はこんな感じなんだろう。1500m辺りから痩せ尾根となる、クトーを効かせて細い急斜面を登っていく。ここは単独できたらヤバい所だ。
痩せ尾根が終わると稜線まで150mほどか、天気も回復してきたのか青空も見え出した。テンションMaxで稜線に向かうが直ぐにテンションダウン、視界のない稜線に登り上げ三ノ峰避難小屋を目指す。
さすがに2000mを超えると風が凄い、顔が痛い。斜面は新雪とビビンバのミックスだ。際どくパクが尾根を行く、下を見るとYSHRさんが谷を詰めていた。そっちのほうが安全でした。小屋に入って休憩と防寒対策をした。栄養を沢山摂ってスタートする。三ノ峰まで登り上げシールを剝がして鞍部まで滑り込む、別山が見えてまたもやテンションMax、あっという間に鞍部に到着、再びシールを貼って別山に行こう。標高が上がると雲の中。なにも見えません、風も強く季節外れの地獄です。
2300mまで来ると風が弱くなった、風が無いと暑いからダウンを脱ぐ。残りはもうちょい、頑張って別山のピークに着いた。スタートから9時間余り、やはり何も見えません。そして風が凄い。さっさとシールを剥いで滑降する。ちゃんと神社にもお参りをした。
今の時期のホワイトアウトは厳冬期に比べると大したことはない。GPSを見て高度を下げていく。登り返しはカニで登りチブリ尾根に取付く。カチカチなので慎重に滑る。
視界はないが高度が下がると風が弱くなり地獄から脱出した。パウダーを拾いながら滑降する、チョット赤谷側に寄ったので軌道修正をする。際どい谷が現れた、この先の尾根の向こうが正規ルートなので行くしかない。YSHRさんがカチカチ超急斜面に飛び込む。新雪とのミックスで非常に不安定な斜面だった。トラバースして滑降したが転倒して滑落した、ヤバいと思った瞬間止まった。良かった、ガンちゃんとパクは登り返して安全ルートから行く、僕は同じ斜面を行き単独にならないようにした。
マジヤバい斜面だ。ちょっとずつ横滑りをして行く。その時YSHRさんが2回目の滑落、何とか止まった。僕は慎重にトラバースしていく、そしてYSHRさんが滑落した所で同じように滑落した。エッジが全く効かない氷であった。横向きになった、必死にもがくが無理、そして奇跡的にYSHRさんにぶつかり少し一緒に落ちたが止まった。ありがとうございます、命の恩人です。ぶつかっていなければどうなっていただろう。
山の神様は見捨てていなかった、直後に雲が抜けて視界が開けた。視界があればもう大丈夫、際どい急斜面を滑降して正規ルートに戻った。今日もやっぱりチビリ尾根だ。
ガンちゃんとパクも合流したら今シーズン最後になるかもしれないパウダー祭りです。あっという間にチブリ小屋を過ぎ去りトラバースでアップダウンを回避した。尾根から外れたらパウダー三昧、小屋から40分で登山口まで滑り込んだ。スキーは最高です。
下部は雪が重かったけど昨晩からの降雪で地雷も埋まり快適に下まで滑れた、降雪がないと雪がなくなり登山口まで滑ってこれないだろう、1日限定の復活でした。市ノ瀬に着いたら板を担いでチャリで自動運転、道路には積雪が残っているから調子に乗らないようにぶっ飛ばした。
終わってみれば11時間半ほどの楽しくスリリングなスキーでした。。。
夜が明けると原生林の中でした。
日本一の子持ちカツラ。
見上げる。
周囲の木は小さく見えた。
晴れ間が見え出した。
原生林が終わると痩せ尾根。
雪庇が続く。
振り返る。
テンション上がる。
直ぐに下がる。
稜線に登り上げた。
ビビンバ。
三ノ峰は雲の中。
もうちょいで避難小屋。
今季2度目。
中で休憩。
三ノ峰から別山が見えた。
晴れを期待して滑り込む。
甘くない。
地獄。
記念写真。
滑落現場。
パウダー祭りが始まる。
今季最後か。
スキーは早い。
お疲れ様。