笈ヶ岳滑降(中宮から) 戻る
メンバー 僕、YSHRさん、あんちゃん、ガンちゃん、パク
2019年1月13日
林道ゲート0:30~ホワイトロード~尾根取付き1:22~ブナオ山鞍部4:30~冬瓜山鞍部6:38~谷下降~登り返し7:20~シリタカ山鞍部8:18~
笈ヶ岳山頂9:27~47~滑降~谷下降点10:14~登り返し10:37~ブナオ山鞍部~林道合流13:21~ゲート13:50
今日はピーカンなのでビッグデイ。完全燃焼するために中宮から笈ヶ岳に行ってきた。このルートは5年前に一度行っているが僕とYSHRさん以外はこのルートは初めて、厳冬期の笈ヶ岳自体初めてなので皆気合が入っていた。
深夜1時発の約束だが0:30にゲートをスタートする。積雪は1メートル未満でこの時期としては少ない。ゲートから発電所までシールを付けずに坂道を滑降していく。いい天気が続いているからカチカチ、調子こいて谷に落ちないように滑降した。発電所からシールを貼り尾根取付きまで行く、スノーシェッドには睡眠中の猿が2匹いた。
取付き点まで来た、5年前は谷筋を行ったらえらい藪が出てきて苦労したので尾根に登り上げるルートにする。僕が先頭でルートを作っていく、カチカチなので早くもクトーを装着した。雪が少ないが藪も少なく超快適、ルートを選べばこんなに快適に登れるのです。ガシガシ登って1045mのピークを巻いたらいよいよブナオ山のトラバースが始まる。ここは雪崩の危険があるのでアップダウンを作ったらダメです。
ガンちゃん先頭に巻き開始、うーんイマイチ、後ろからルートを作り直していく。暗闇の中でのルート工作は慣れていないのだろう、僕たちは体で覚えているから鬼のトラバースができるのです。交代して完璧に鞍部に登り上げた。この先も巻きがある、YSHRさんが先頭で鬼トラバースしていく。ガンちゃんは後ろでお勉強でした。後ろを振り返るとブナオ山にライトが一つ、テント泊の人だろうか。
冬瓜山鞍部付近で明るくなってきた。今日は快晴で白山も見えているが笈ヶ岳と大笠山は雲の中だった。冬瓜は巻けないから一旦谷に下降してシリタカを巻く、あんちゃんが鬼になった。シリタカ鞍部に近づくと強風が吹き荒れていた、ここで地獄装備をする。鬼のあんちゃんは防寒せずに鞍部まで突進していった。
鞍部から先は雲の中、視界はありません。意外にも風が弱いので地獄解除してガンちゃん先頭で登っていく。今日は激ラッセルがないからパクはお客さん、たまには良いだろう。高度が上がると出来損ないのモンスターが現れた。去年ならモンスターになっていたかも。稜線はやっぱり風が冷たい、横向いて登っていく。そして山頂のシンボルマークの岩峰が見えたらゴールは近い。
パクとガンちゃんゴール。続いてみんなゴール。やりました厳冬期笈ヶ岳。9時間の戦いでした。視界がないが平野部は見えていた。記念写真を撮って滑降準備、山頂から滑降です。プチパウ最高、頑張ってよかった。写真を撮りあい落ちてゆく。あっという間に谷下降点まで滑り込んだ。ここからシールを貼って登り返しトレースに合流したらヒールをフリーにして滑ったり歩いたりしていく。冬瓜鞍部に来たらツボ足トレースがあった。朝方明かりが見えていた人だろう、笈ヶ岳に行くのかな。
ツボのトレースは僕たちのトレースを使っていたのでガタガタ、勘弁してほしい。山ではツボとスキーは共存しないといけない、スキーを知らない人なんだろう。ブナオ山鞍部まではアップダウンがあり苦労したけどこの先は快適、トレースを追って林道に滑り込んだ。ラストはゲートまでの筋トレですか、シールを貼らずに登り坂を漕いで行く。ツルツルなので腕の力がいる。もうパンプしそうな頃やっとゲートに到着した。
笈ヶ岳はどのルートから行っても遠くて辛い山。完全燃焼でした。
長い夜だった。
原生林の森。
癒される。
山頂は見えない。
谷へ下降。
登りだす。
振り返ると冬瓜山。
見えてきた山頂。
この後見えなくなった。
鬼のあんちゃん。
鞍部から見えるシリタカ山。
北部白山ドン。
稜線へ。
急登。
モンスター。
行くしかない。
シンボルマークの岩峰。
曇り時々晴れ。
パク加速。
厳冬期初登頂。
滑降準備。
ジャンプ。
蹴散らかす。
レジェンド。
快晴じゃん。さらば。
終了。