白山と釈迦岳と丸岡谷滑降         戻る


2019年5月6日


別当出合2:30~甚之助4:05~室堂5:25~山頂6:00~20~滑降~湯の谷~大曲1900m6:44~登り返し~釈迦岳7:28~37~丸岡谷滑降~1350m滑降終了8:05~登山口8:45~ゲート9:18~別当出合9:55


5月の白山参りはもちろんスキーを使って行くしかない。もう別当まで車が入るから人が多いだろう、静かな山を楽しみたいので久しぶりに湯の谷を滑降して釈迦岳に登り丸岡谷を滑る周回コースに出かけた。


今日は遅めの深夜発でスタート、先行者も何人かいるだろう。板を担いで中飯場上まで歩いた、この先は雪が豊富でどこでも歩けるようになった。相変わらず足の筋が痛いけど頑張って登ろう。カチカチなのでクトーを付けて登っていく、上には先行者の明かりが見えていた。サクッと抜かして甚之助小屋もスルーして行く。小屋にも先行者たちがいた。

小屋上もスキーで登るがさすがに上部の急斜面はヤバい感じがしたので早々にトラバースをしていつもの谷筋に入った。案の定小尾根を乗り越す所は雪が切れていてスキーを脱ぐしかなかったけど谷に入ると雪がたっぷりでした。後続になった先行者たちはみんな黒ボコ方面に歩いて行った。

尾根に乗り上げる手前で明るくなってきた、今日はスタート時間が遅かったので暗闇時間が短かったな。弥陀ヶ原はクトーを外してスイスイと進む、黒ボコ方面に行った人たちはまだ登り上げていなかった。人に会いたくないので室堂には寄らずにいつもの谷を詰めることにした。谷に入って初めて休憩をし栄養補給もした。もう日の出時刻は過ぎている、眼下に広がる山は朝日に照らされていた。

再びクトーを装着して山頂を目指す、今日は山頂の肩までスキーで行きピークは歩きだな。上を見ると先行者が1名、下山している人もいた、もう室堂が営業してるのだ。肩でスキーをデポして山頂に行く、先ほど見えていた先行者もスキーだった。ポカポカな山頂は天国、奥社で5月のお参りを済ませたら滑降準備です。

時間が早いのでカチカチビビンバ斜面、コケたら終わってしまうので慎重に滑降しよう。山頂裏の急斜面は横滑りで高度を落とす、ジャンプターンで方向を変え御宝庫の岩峰下まで滑った、核心部は過ぎたけど気が抜けない。大汝峰のトラバースは快適、カチカチの恩恵か、ストックで漕ぐこともなくあっという間に湯の谷の頭まで来た。さあここからまた核心部、滑落したらどこまで落ちるのか分からない。

静かな湯の谷にガリガリとエッジの音が響く、耳が痛くなるほどだった。雪割れしている絶壁は特に緊張を強いられる。エッジが命の雪の上ではスキーが脱げないので雪が切れている絶壁で板を脱いでツボで降りる。雪が緩んでいたらジャンプも出来ただろうが今ジャンプしたら命がないかも。
今日は核心だらけ、こんな怖い湯の谷は初めてだ。慎重に高度を下げていつもの登り返し点まで滑り込む、山頂から僅か22分でした。

シールとクトーを装着して50m程登り返す、釈迦まで長いトラバースがあるのでここでシールを剝がして直下まで滑り込む作戦にした。カチカチ斜面は滑りながら高度をちょっとずつ上げれるから効率が良い。しかし慎重に行こう、スリップしたら湯の谷の谷底まで落ちてしまう。
あっという間に直下まで滑り込み再びシールとクトーを装着して100m程登り返して釈迦岳のピークに着いた。えらい楽ちん、いつもなら暑くてラッセルでヒイヒイ言う所だが今日は時間が早いからカチカチだったのがよかった。

さて後は滑り降りるだけだが丸岡谷もカチカチなので慎重に行こう。雪割れを回避しながら滑る、高度を下げて下部が見渡せる所で谷を見ると随分と雪割れしているのが確認できた。早々に尾根に合流して尾根を楽しもう。これ正解、尾根は幾分雪が緩み快適に滑降できた。GPSで夏道を探しながら標高1350mまで滑り降りる事ができた。ここから板を担いで夏道を下っていく。

標高が下がると倒木地帯があった、登山道は塞がれて倒木を乗り越して行く。道は荒れているがピンクテープがあるし道幅も広いし藪もないから前日の犀滝に行く登山道より遥かにマシだった。登山口に降り立ち林道を行く、湯の谷の橋流失個所は上流部の仮設橋が生き残っていたので難なく通過して崩落地帯を素早く通過したらもう安心。テクテク歩いてゲートまで行き、空身でチャリを漕いで別当まで行った。

終わってみれば7時間半の速攻周回、滑りは楽しめないが安全でスピーディーで周回できたからよかった。カチカチバンザイ。。。


明るくなる。

春ですね。

別山も春ですね。

室堂には寄らず。

定番写真。

もうちょい。

着いたらお参り。

大汝峰をトラバース。

湯の谷に入る。

どこまでもカチカチ。

雪割れ。

釈迦岳から白山を望む。

滑降してきた湯の谷。

尾根は快適。

倒木地帯。

林道の崩落地帯。

お疲れ。