大日岳 西ルンゼ滑降             戻る


メンバー 僕、YSHRさん、ガンちゃん、パク


2019年2月24日


ゲート0:10~人津谷出合0:24~林道終了点1:31~登山研修所前進基地2:38~前大日岳4:14~早乙女岳5:26~大日岳山頂7:04~23~
ルンゼ滑降~雑穀谷1450m地点7:54~登り返し~前大日岳8:54~登山研修所9:21~人津谷出合9:45~ゲート9:56


今日は人津谷から大日岳を目指しルンゼを滑降して登り返す贅沢山行に出かけた。このルートはYSHRさんが開拓したルートで皆初めてであった。
深夜0時前にゲートに着くとすでに皆は到着していた、約束は1時発だけど皆揃えばスタートするしかない。車泊のパクは起きたばかりなのだろうか、先に行ってラッセルしとくよ。0:10にチャリにまたがりスタートした。

今日はファットで行く。とても軽く感じチャリも進む。2キロチョイを漕いで人津谷出合に着いた、チャリをデポしてスキーを履いて林道を進んでいく。雪はカチカチで足も軽くスピードは早い。どんどん高度が上がっていくが怪獣パクの猛追があり途中で合流した。パクは前日白峰から白山に行っていたそうだ、そして今日が大日岳…、さすがは怪獣です。前日のツボとスキーのトレースがあった。

ルートを知り尽くしたYSHRさんがグイグイ引っ張っていく、やがて林道を外れ谷に入り登山研修所がある鞍部に登り上げた。ここで休憩して栄養を摂った。樹林から抜けた尾根は月明りで明るかった、まだまだ暗闇なので助かる。ツボのトレースはここまで、スキーはまだ伸びていた。
クトーを付けていく、この先尾根伝いに大日岳を目指す。尾根はチビラッセルになっていた。

暗闇の前大日に着いた、日の出までまだ2時間以上ある。ここは絶景が見れるはずだが月明りに山の稜線がぼんやりと浮かんでいた。振り返ると富山平野の夜景が超きれいだった。こんなきれいで大きく見える富山の夜景を見るのは初めてだった。さて立ち止まると寒いから進もう。風がほとんどなかったのが救いだった。一旦下った鞍部が登り返して来る所なのでよーく観察しようと思ったが暗くて谷が見えなかった。

早乙女岳を過ぎ大日岳を目指している途中でようやく空が白んで来た。劔方面の空が明るく剱岳が浮かんでいた。今日はピーカンなのでよい写真が撮れるはずだったが時間が早すぎて無理っす。
高度が上がると風も出てきて斜面は氷化している所も増えてきた、慎重に登っていく。途中で夜が明けたが山頂に太陽が遮れられご来光は見えなかった。

山頂直下の鞍部に出るとマンダムな景色が広がった。劔が美しい。写真をいっぱい撮ろう。振り返ると太陽に照らされた劔の影が富山平野に映っていた。ガシガシクトーを効かせて山頂に登り上げる、360度の大絶景が広がっていた。太陽がまぶしい、ずっと絶景を見ていたいけど寒いから帰ろう。
滑降準備をして楽しみの始まり。来た道を少し下りルンゼに飛び込む、氷化しているから慎重に滑る。高度が下がると柔らかい激モナカとカチカチのミックス、超滑りにくいルンゼだった。慣れている僕たちはスイスイ滑るがパクは苦戦していた。

900mあまりの滑降は最後まで快適ではなかったが仕方ない雑穀谷の1450m地点から鞍部に登り返す。もうずいぶんと日が上がり暑い、ウエアーを脱いで登っていく。雪質も悪くなりガンちゃんのシールにダンゴが付く。予定では鞍部から反対の谷に滑り込み登山研修所の鞍部に登り返すのだが協議の結果雪が生きているうちに帰ることにした。このまま前大日まで登り返し滑りを楽しむ。ちょうど前大日に単独の後続がいた、読者さんらしく自作のノーズガードを付けていたからただ者ではないだろう。山頂を目指すと言っていた、気を付けて。

前大日岳からの滑降は大正解だった。程よいプチパウダーをまき散らし滑降していく。アップダウンは雪がまだ固いからトラバースで処理できた。あっという間に登山研修所に着き人津谷出合まで滑降していく。途中からカチカチ斜面になるが問題なし、2か所の渡渉は厄介だったが1時間かからずに前大日から滑り降りた。もしもう一本谷を滑っていたら雪も腐り苦労しただろう。
パクも少し遅れで到着、後はチャリの自動運転でゲートに向かった。

終わってみれば10時間切の速攻山行でした。

雪庇と夜景。

ようやく白んできた。

あれはニセピークだ。

夜明け前の劔。

ズーム。

薬師を眺めて何を思う?パク。

あれがピーク。

振り返る。

朝が来た。

立山見えた。

影劔。

山頂だぜベイビー。

滑降開始。

ルンゼの入り口。

苦しい滑り。

ガンちゃんも苦しむ。

最後まで苦しんだ。

登り返し。

ルンゼにシュプールが刻まれている。

尾根は最高。

まき散らす。

渡渉は大変。