槍ヶ岳速攻 穂先でご来光        戻る


メンバー 僕

2018年10月21日


槍ヶ岳速攻

新穂23:50~白出0:34~滝谷1:20~槍平1:52~槍ヶ岳山荘4:13~時間調整~5:15~槍ヶ岳山頂5:35~耐寒訓練~6:16~槍ヶ岳山荘
6:16~槍平7:22~白出8:18~新穂8:40


今日は久しぶりの晴れと休日が重なった日、しかしビッグはできない…。それでは望みが叶う山にしよう、①雪が見たい②ご来光が見たい③超寒い所④そこそこハード⑤昼前に金沢に戻る…槍ヶ岳しかなかった。

深夜に登山届を出して準備した。今日は放射冷却で今季一番の寒さになる予報なので気合が入っていた、それ以前に積雪があるから気合が入っていた。新穂発23時50分、タイツが寒いがダッシュで行くと温かくちょうど良かった、いい季節になりました。荷物はアイゼンが追加で靴は冬用の重たい靴、これから始まる山スキーのよいトレーニングにもなる。

白出まで頑張り休憩したらやっぱ寒いのですぐにスタートする、カッパを着るとスピードダウンになるので限界まで着ない。滝谷はもう橋が撤去され石伝いに渡渉しなければならない、真っ暗なので探すのに苦労したが渡れそうなところを見つけた。しかし凍っている…ドボンしたらここで敗退になってしまう。超慎重になんとか渡り先を進む。

槍平の小屋はもう閉まっていた、たぶん冬季小屋の中には人がいるだろう。小屋周辺は樹林が少ないので寒さのレベルが違った、でも行動しているからまだ大丈夫だった。槍平から本格的な登りになる、よく考えると今まで明るい時にここを登ったことがないな。樹林帯を抜けると寒さが増す、空は満天の星空でメチャきれい、もう冬の星空になってきてます。

2300m辺りから積雪が見られた、高度を増すごとに雪は増えていく。うれしくてたまらない、鼻歌を歌って登っていく。2500mまで来ると吹きおろしの風が吹きもう限界、カッパを着て防寒対策をした。ここからペースダウン、仕方ないです。2600mを超えると登山道は雪、ラッセルはないが踏みしめる感触がよい。

さあ飛騨乗越到着、風強く寒いが心地よかった。予報の気温は-7度だけど体感温度はもっと低い。天場には数張りあり起きている人もいた、今日は寒かったでしょう。時間はまだ4時13分、小屋で時間調整しよう、まだ真っ暗な小屋だけど暖かい、ここで初めて栄養補給した。腹も満たされ暖かいので睡魔が襲ってくる、10分ほど眠りに落ちました。5時に小屋の照明が点くと人が大勢出てきてやかましくなってきた。日の出まで1時間、しかしやかましいのが限界、アイゼンを履いて5時15分に山頂を目指した。

昨日も誰も登っていなくプチラッセルで穂先を登っていく、暗闇に浮かぶ小屋の明かりがきれいだった。さあ20分で着きました、穂先の上も風が強い、ここで耐寒訓練をしよう。手がかじかむ、気温は下で-10度だったのでそれ以下だろう。日の出10分前に後続が数名登ってきた、みんなアイゼン履いていない、山をナメてますね。
さてご来光ショーの始まりです、超絶品のご来光。頑張ってよかった、穂先で見るのが夢だった。夢中でシャッターを切るが滞在時間はもう40分、帰ろう。

案の定アイゼンを履いていない人は下りでビビッていた、それを横目に抜かしサクッと小屋に降り立つ。すれ違う人ほとんどがアイゼンを履いていないのに驚いた。さあ帰ろう、ダッシュできる所はするけど石が凍っているから時間がかかる。今日は絶対にコケないようにする、もうケガは御免です。

終わってみれば望みが叶った槍ヶ岳。金沢到着11時なのが良かった。。。


暗闇に浮かぶテントの明かり。

真っ暗な穂先に向かう。

小屋の明かりも暗闇に浮かぶ。

着いたぜ一番乗り。

富士山はくっきり見えていた。

奥穂まで真っ白。

北鎌尾根。

絶景です。

極上の予感。

はい極上。

念願が叶った穂先からの極上。

雲一つない空と太陽。

さあ帰ろう。

笠ヶ岳はあまり積雪がない。

さらば。

飛騨沢。

下降して振り返る。

ジャン。

穂高平の牛さんは寒そう。