四ツ岳 大滝川遡行周回         戻る


メンバー 僕、YSHRさん、ガンちゃん

2018年8月19日



平湯大滝駐車場1:38~尾根取付き~入渓3:00~中滝3:12~巻き完了3:50~h2200m6:45~h2450m荷物デポ点8:20~四ツ岳山頂
9:20~10:00~下山~デポ点10:43~11:24~登山道~硫黄岳11:41~十石山分岐12:22~平湯スキー場トップ13:23~駐車場14:05


今日は記録が見当たらない四ツ岳の大滝川をYSHRさんとガンちゃんで遡行してきた。何が出るやらワクワクドキドキしながら深夜1:38に平湯大滝の駐車場を出発した。暑くもなく寒くもなくちょうどよい夜だった。歩き出してしばらく行くと沢の分岐に来た分岐の中間尾根を登り最初の難関の大滝越えをする。GPSには旧道が出ており薄い踏み跡を藪をかき分けながら進む。

滝を越えて旧道をだいぶん進み藪が濃くなったので尾根上に上がると歩きやすかった、ここで作戦タイム、ここから本流に下降することにした。急斜面を下降する、YSHRさんが先頭でいき沢までもう10m程で絶壁になり進退窮まる。次は僕が先頭で急斜面を藪漕ぎしながらトラバースしていく。おっと、滝の音が聞こえる、さっきは進退窮まってよかった。GPS見ても滝は分からないから音と感で下降点を探った。上手に入渓できました。

みんな揃ったらやっと遡行開始12分後に中滝が現れた、核心は暗闇の中で現れる…。僕がルートを探る、滝手前のルンゼに取付くが無理っす…。一旦降りて下流の崖を登る、暗くて上も下も見えないので恐怖心はない。際どい崖、灌木は岩盤に張り付いたコケに根が生えている。掴んで荷重をかけると剥がれていく、勘弁してください。何とか登り切り安全地帯を探した。

声が届かないが皆はまだ登ってきてないから良かった。多分3番手は剥がれ落ちて滑落していただろう。先ほど登れなかったルンゼの上でロープを垂らして固定する。20mのロープいっぱいで下に着いた。ガンちゃんはてこずっているが無事到着、YSHRさんはスリングでフレンチを作りサクッと登ってきた。経験の差ですな。核心を越えてようやく滝上に着き遡行開始、まだ真っ暗でした。

水が冷たくて気温も下がってきている、寒いのでカッパを着よう。…ないっす…。忘れてきましたお馬鹿さん。震えながら遡行する。明るくなるころ地図の崖マークの所だったが心配していた危険はないようだ。後はルンルンと行きたいところだけど寒いっす。支流を越えるたびに水量が少なくなり快適になっていく、沢の石は緑色のコケがビッシリと張り付き渓谷美を演出している。振り返ると雲海の上に笠ヶ岳と穂高が見えている、上空の雲は秋の雲だった。

遡行して4時間弱、標高2200mで水が突然無くなる、ここで水筒に水を満タンにして行こう。ここからは涸沢歩きとなり標高2450mの登山道のすぐ脇で登攀具をデポして山頂を目指す。途中の草地では霜が降りて真っ白になっていた、今季の初霜です。涸沢が終わり台地になると楽園だった、お花は終わっているが池塘に湿原の植物がきれい。もう余裕だな…。
甘くなかった、藪漕ぎが始まる。ハイ松はいつも強敵だ、進まないので岩場を直登する。上部は見えないが登るしかない。際どく登り急登のザレ地を登り上げた。

さあ山頂はすぐそこ、ハーフパイプの岩場を登り藪をちょっと漕いで山頂に到着、頑張りました、夏と冬にピークに立った人はいるのでしょうか。なにより沢を詰めてピークに立ったのがうれしい。3人力を合わせれば記録を作れるのです。360度の大絶景に疲れも吹き飛んだ。さて帰りましょう。
下山は巨岩のガレ地を下降して沢筋を行き楽をしましょう…。甘くなかった。沢筋は激藪、先が見えない、進まない、時間がかかる。枝パッチンが目に入り涙が出る。ボロボロになってデポ地に着いた。

休憩したら崖をよじ登り登山道に合流、後は約9kmの登山道を下る。暑くて汗が滴り落ちる。今朝の極寒は何だったのでしょうか。みんなフラフラになって駐車場に到着、ぐるっと周回12時間超の完全燃焼でした。

ロープを固定して登る。

遡行開始。

明るくなると寒かった。

へつっていく。

ジャンプしていく。

美しい渓谷になってきた。

人食い岩。

日本の渓谷100選。

振り返ると秋空の笠ヶ岳。

この滝を越えたら水が無くなった。

涸沢を行く。

源頭。

楽園だ。

逆さ四ツ岳。

山頂に向かう。

振り返る。

藪漕ぎ。

ハーフパイプ。

最後の藪漕ぎ。

すぐそこ。

ゴール。

さあ帰る。

北面のシンボル、三角岩。

さらば。