仙ノ倉山 東ゼンノ沢遡行周回        戻る


2018年8月15日



林道ゲート3:30~平標新道~仙ノ倉谷渡渉点4:40~入渓~西ゼンノ沢出合5:33~大滝6:09~巻き完了7:05~連瀑下部7:25~上部8:07~稜線9:45~仙ノ倉山山頂9:50~10:05~平標山10:32~仙ノ倉谷渡渉点11:51~林道ゲート12:30


今日は仙ノ倉山の東ゼンノ沢へ出かけた。ナメ滝が美しいとされる仙ノ倉谷には西ゼンノ沢と東ゼンノ沢があるが西は記録が沢山あり東はほとんどない。それなら東に行くしかないと決め重い登攀具を担いで周回してきた。

土樽から毛渡沢林道を行きゲートで車を止めた。ここから約2km先に平標新道の登山口があるのでチャリの出番だ。深夜3:30にゲートを出発、急坂の砂利道をガシガシ漕いで行く。暗闇なので登山口が分からずかなり奥まで行ってしまい時間ロスをした。戻って登山口を見つけてチャリをデポ、登山道を歩いて仙ノ倉谷渡渉点まで行く。渡渉点に着くころには空が白んでいた。

ここから入渓して遡行開始、巨大岩石を進んでいくとナメの河床が現れた。明るくなり気分もモチも上昇ドンドン進んでいく。入渓から50分ほどで西ゼンノ沢出合に到着、ナメが美しいが東ゼンノ沢方面のナメも負けてはいない。左の東ゼノン沢に入る、足元に注意しながら遡行していく、スリップしたらウォータースライダーのように下まで落ちてしまうだろう。中ゼノン沢出合を過ぎると沢は急峻になり落差60mの大滝が現れた。

右岸側から巻こう。いやらしいスラブ斜面の草付きをルートにする、30m程登ったら大岩が現れ進退きわまりどうしよう。一度登り上げるがツルツルなので進めない、落ちたら終わりなので一旦降りてクラックからしかルートがない。ジャミング出来る程大きくもないのでウィペット2本をクラックに効かせて人工で登り上げた。マジでウィペット様様でした。

樹林帯にやっとたどり着きモンキーしながら滝上にトラバースしていく。崖に生えた藪を掴みながらトラバースしていく、ここも落ちたらおしまいだろう。そしてドンピシャ滝上に着いた、懸垂せずによかった、万が一の為ロープを2本持ってきている。
さて遡行開始だがすぐに落差10m~15mの滝の連瀑が現れた。滝の脇を登攀できるがナメ滝なので慎重に行く。1時間かけて連瀑の上部に着いた、実に標高差は100mを越えていただろう。大滝と連瀑があるから記録もほとんどないんだろうと思った。

滝を越えたら核心も終わり、後は源流歩きと絶景を楽しもう。相変わらず急峻だが危険な所はない。やがて水も沢も細くなり笹藪が多い被ってきた。藪をかき分けながら進んでいく、嫌になるが行くしかない。GPSでルートを確認、山頂部の鞍部に登り上げる。沢が終わり残り標高差130mは笹藪漕ぎだ。顔が切れてヒリヒリする、最後の試練ですか。激藪なので進まない、涙が出るが後ろを振り返ると絶景だから笑顔になる。笑顔と泣き顔を繰り返しながらやっと稜線に到着。頑張りました、山頂に行こう。

ピークには登山者が1名いた。写真を撮ってもらったら帰ろう。帰りは平標山から下山する、きれいな稜線を歩いてサクッと着いた。写真を撮って下山開始、標高が下がると暑くなってきた。登山道の下には西ゼンノ沢のナメ滝が見て取れる、東ゼンノ沢の大滝も見え出し仙ノ倉山も見える。よくあんなところを遡行したもんだと自己満足して下山した。

渡渉点で沢に入り足をクールダウンする、超気持ちがよい。そして登山口までダッシュしてチャリにまたがりゲートに到着した。駐車場には車が1台もない、平標新道は誰にも会わない静かな登山道でした。終わってみれば周回9時間、エキサイティングな東ゼンノ沢でした。

楽しい遡行の始まり。

西ゼンノ沢。

東へ行く、奥に大滝が見える。

ウォータースライダー。

狭くなる。

大滝ドン。

巻きながら振り返る。

大滝の上部。

連瀑の下部。

連瀑の中腹。

連瀑の上部、実に100m以上あった。

源流部で振り返る。

藪漕ぎで振り返る。

稜線が近い。

出ました、あそこがピーク。

着いたぜベイビー。

美しい稜線歩き。

ここから下山する。

平標新道。

楽園。

西ゼンノ沢のナメ滝。

東ゼンノ沢と仙ノ倉山。

周回完了、完全燃焼。