新穂高から北鎌尾根ワンデイ         戻る



メンバー僕

2018年6月24日


新穂から北鎌尾根

新穂23:35~白出0:35~滝谷1:11~槍平1:43~槍ヶ岳山荘4:00~ルンゼ下降4:25~間ノ沢~北鎌沢出合5:54~右俣遡行~北鎌尾根
2470m鞍部7:24~槍ヶ岳山頂11:00~05~槍ヶ岳山荘11:14~21~槍平12:20~滝谷12:43~新穂13:40


当初沢を詰めて白山の北縦走路に行こうと思っていたが日曜が晴れの予報になった!完全燃焼するしかないだろう、パッキングを全てやり直し北鎌仕様に変更した。仕事が終わり奥飛騨道の駅まで行き、夜寝て夜起きた。2時間は寝れただろう、気合が入っているから十分、寝てる場合ではない。

新穂で登山届を提出し23:35に出発、ガシガシ行く。月明りで明るかったけど2時間後に月が沈み真っ暗闇になった。しかし星がメチャきれいだったので良かった。ガシガシ進んで行き滝谷と槍平の中間あたりで先行者の明かりが見えた、いったい何時にスタートしたんだろう。先行者が振り返って僕の明かりが見えたとたんダッシュしていった…、負けず嫌いですね。今日は長丁場、挑発には乗らんぜよ。

槍平小屋に到着して初めての休憩、水分摂ったらすぐにスタートした。先行者は大休憩してるのか出発しないので先に出た。ここから急登になる、2500mから残雪が出てきた。直登を強いられ体力が消耗していく、雪が切れたと思ったらハイ松漕ぎになる、GPSで登山道を探すも暗くて見つからない。結局ルートを無視して残雪を拾いながら直登した。飛騨乗越辺りで空が白んできた、後続ははるか下に明かりが見える、0時前発は暗闇の時間が長すぎて辛い。

ちょうど4時に槍ヶ岳山荘に着き休憩した、数名の登山者がご来光を見るために準備をしている。今日は極上のご来光か、見たいけど先を急ぐため出発し東鎌尾根を下降する。尾根からは北鎌尾根と谷が見えた、ん、間ノ沢が下まで雪が繋がっている。これを使えば水俣乗越まで行かなくてよい。ちょうど殺生ヒュッテの上からルンゼを下降した、下が全く見えないがロープあるから大丈夫。際どく残雪に降り立ちアイゼンを履いて間ノ沢を下降した。

これ正解、天上沢は途中で雪が切れていたから大変だろう。1時間半かかって北鎌沢出合に着いた、ここから2470mの鞍部まで標高差600m登る。最初は快適だが雪が出たらもう辛い、足がパンプしている、勘弁してください。やっと鞍部に乗り上げ尾根を進んでいく。尾根は独標まで踏み跡が明瞭で迷うことはない。さて、森林限界を超えたら岩の世界。独標から先は慎重に行かないと落ちてしまう。心配していた積雪はほぼない。

しかし雪解け直後なので浮石が多く足元から崩れていく、まあ白山の地獄尾根に比べると全く問題ないか。アップダウンが果てしなく続く、足が前に出ない、ポールの先っちょがなくなっている…。試練です。槍の穂先がずっと見えているのが救いだった。二か所程際どい核心があったが問題なく通過し
穂先の上部をクライミングして山頂の祠の裏に登り上げた。今日も頑張りました、久しぶりに足が辛かった。でもこの達成感は素晴らしい。写真撮ったら帰ろう。

サクッと小屋に降り水を補給した。今日は走って帰ろう。足が痛いけど走る、残雪は靴スキーで快適、ルートも見えるのでかなり下まで滑れた。槍平でまた水分を補給して走る。汗がもう出てこない。そしてスタートから14時間、新穂に到着。マジで疲れました。北鎌バンザイ、完全燃焼。。。

午前4時の槍。

今日は極上だろう。

赤槍。

標高1800mまで下る。

ルンゼを見上げる。

天上沢と合流。

北鎌沢の右と左の分岐、右俣を行く。

きつい登り。

上部は雪渓。

北鎌尾根は展望尾根。水晶と五郎さん。

立ちはだかる独標。

森林限界を超えるとルーファイが必要。

やっと穂先が見えてきた。遠いし…。

これルート。

こんなのばっかり。

ロックオン。

振り返ると独標が。

後ろからこんにちは。