乗鞍山麓 青垂滝アイスクライミング           戻る

メンバー 僕、若者、S子

2017年2月19日

池之俣林道から青垂滝



今日は乗鞍山麓にある青垂滝へアイスクライミングに行ってきた。中々氷結しないらしく寒気が入った日を狙ってみた、いつもの若者とかねてからアイスに行きたいと言っていた同じ山岳会のS子と3人でスタート。何度も通った岩井谷林道から分岐して池之俣林道に入って行く、1km先で除雪終了しここから歩きだ。滝まで往復10qか…、ふっ、ふっ、ふっ。僕はスーパーファットを持ってきている、先週の反省から山スキーをアプローチで使う事にした。若者とS子はスノーシューで頑張ってもらおう。

僕が先頭でラッセルして行く、スキーのトレースの後をスノーシューで行く。まともにラッセルするより遥かに楽だろう。ラッセルしてもスキーは早い、ドンドン先をラッセルして行く。林道を外れ沢を詰めて行く、スキーで靴ラッセルなのでツボは大変だ。沢が急峻になるころに青垂滝が見えてきた、雄滝と雌滝がある、なるほど青い氷が垂れ下がっているから青垂滝と言うのか。雄滝は水が流れているのが見える、氷も薄そうでヤバイ、雌滝を登ろう。

ドンドン近ずくとデカくて高い、ここで若者はビビり僕は登りません…だって。それじゃS子にビレイしてもらおう、登る気満々だ。全体を見ると中央の弱点をついて行けば割と簡単かも、登攀準備して取り付く。登って行くと現実は違っていた…。固くないツララの集合体、アックス刺すと大きく壊れて襲い掛かってくる、一緒に滑落したがスクリュー一本取っていたんで助かった。気を取り直しトライ、トラバースして右から取り付く事にした。際どく移動して上を見上げると絶望的…、ツララが垂直に垂れ下がり一部はハングしている。でも行くしかない。

今日はスクリューを15本持ってきた、ヤバい所は間隔を詰めてねじ込もう。ツララと格闘して40m登りピッチを切った、ビレイスクリューをねじ込みS子に登ってきてもらう、若者は雄滝見学に行ったようだ。さてビレイ開始、時間がかかるがしょうがない、でもクライミングウォールで鍛えているから大丈夫だろう。ビレイ中は何度も氷が割れる音がして怖い、上から水滴が降りかかりヘルメットにツララが出来てくる。勘弁してください。上部はもろく行けないだろう。ここで懸垂して帰ろう。

20回ほど氷が割れる音を聞いたか、ほんま怖い。崩れ落ちると2人共終わり、やっと登ってきてくれた。怖いから早く帰ろう、Vスレッドをツララに作り支点を確保、40m懸垂で無事降り立った。怖かったが誰も来ない貸切の青垂滝。こんなの来るわけないか…。帰りはスキーは早い、当たり前だが重荷担いででもスキーの方が良い。スキーとアイスが出来て楽しかった。

雄滝と雌滝。

雄滝は水が流れてた。

雌滝も水が流れてた。

ビレイ中も氷の割れる音と振動があった。

上に行きたいけど帰りたい。

懸垂で帰る。