八海山(入道岳)滑降1778m        戻る


メンバー 僕 YSHRさん ぱくみん


2016年12月28日


広堀橋〜五竜岳〜入道岳往復


広堀橋3:29〜尾根取付4:50〜標高1200m7:55〜阿寺山巻き〜神生ノ池9:25〜五竜岳巻き〜尾根10:17〜入道岳山頂11:07〜27〜滑降〜阿寺山登り返し点11:55〜阿寺山分岐12:48〜林道合流13:39〜広堀橋13:48


前夜魚沼に来ると雨だった、豪雪地帯に雪が無い。もしかしてヤバいんじゃない…。しかし夜中に雪に変わってくれた、もう安心だろう。夜中3時半に出発。おう!ぱくみん久しぶり。相変わらず暴れてますね、今日からよろしく!がっちり握手してスタートする。雪は10センチ程積もったか。GPSで夏道探していくが河原から見当たらない、何度か戻ったり奥に進んだり…結局見つからない。もうこうなったら林道詰めて尾根に取り付こう。1時間以上の時間ロスだった。

尾根は藪藪藪。今年も藪か、とぱくみんため息する。標高800mまで本当に苦労したが上に行けば雪があると信じて行くしかない。横殴りの吹雪が凍傷を負った顔に当たりとても痛くて涙が出てきた。夜が明けるころには藪地帯を抜け出し快適な尾根歩きが始まる、パクが先頭でガンガンとラッセルして行くがいまいちルート取りが悪い。僕たちが修正しながら高度を上げて行く。

阿寺山には行かず巻に入るが思い通りにルートが描けない。仕方なく高度を上げ台地に乗り上げた、帰りはシールだな。下りのルートを作りながら神生ノ池に到着、池はどこにあるやら、埋もれて分からない。ここで防寒対策をする、そういえばここまでぱくみんは夏の帽子に耳出し、首出し、薄手の手袋…、相変わらず寒さに強い男だ。地獄ゴーグルにスイッチを入れ進んで行く。

池から先は登りになる、雪庇があるヤセ尾根を踏み抜かないように進む。風も強く地獄になってきた。五竜岳までもうちょいの所で左から巻き尾根に乗り上げ入道岳の登りとなる。ここから完全ホワイトアウト。何も見えない、かろうじて雪庇の先端が確認できる。先頭は変な感覚、登ってるはずなのに下ってる感じ、平衡感覚もなくなる。交代しながら進む。

山頂まで標高差50mの所で雪面に亀裂が入った。怖い。下では雪崩が発生していた。深さ50センチ以上、長さは15m程か。破断面の中に僕たちは入っている、どうしよう、逃げようか。イヤぱくみんもう登って行った、なら行くしかないね。一人づつ登って行く。ふう、ロシアンルーレット的はヤバイこれから気を付けよう。何も見えない山頂に到着、写真撮ってちょっと下り風の当たらない所で滑降準備。さあ慎重に一人づつ滑ろう。刺激を与えないよう横切る感じで高度を下げて行く。

安全地帯に来ればもう安心、激パウは頑張ったご褒美です。極楽の滑りもすぐ終わり阿寺山へ登り返す。分岐からまた滑降、藪地獄です。山スキーヤは藪を滑ってなんぼ、ぱくみんはヘリを呼びたいと言っていた。終わってみれば10時間の地獄めぐりでした。

ザ、ぱくみん

本州は寒くないらしい。

先頭を譲らない。

地獄の始まり。

ホワイトアウト。

何も見えない山頂。

慎重に。

激パウ。

藪はまだまだ。

こんなところ滑ります。

モンキーで終わり。