唐松岳滑降(2696m) 戻る
メンバー 僕 YSHRさん あんちゃん スズケン
2016年12月25日
黒菱ゲート〜八方尾根〜唐松岳往復
黒菱林道ゲート2:50〜ゲレンデトップ5:00〜八方池山荘5:40〜第3ケルン6:42〜丸山8:13〜ジャンクション9:05〜唐松岳山頂9:38〜58〜滑降〜登り返し〜ジャンクシャン10:11〜滑降〜第3ケルン10:51〜
ゲレンデトップ11:03〜黒菱ゲート11:24
今日はクリスマスだがパーティーしてる場合じゃない。横浜からあんちゃんも駆けつけヤロー4人で唐松岳を目指す。深夜3時前に黒菱林道のゲートから元気よくスタートする、数センチの積雪だが歩くのに問題ない。放射冷却の空はメチャ寒いのでハイペースで登って行く、ゲレンデを使わず忠実に林道を登り2時間かけて八方尾根スキー場のゲレンデトップに到着した。振り返ると白馬の夜景がきれい、上を見ると星空がきれい、流れ星も流れて行く。スズケンは感動していた。
休憩後リフト脇の斜面を登り八方池山荘に着く、風が出てきたので小屋の前で防寒対策をする。小屋泊まりの登山者はもう出発し頂上を目指しているようだ。ここから尾根歩きになるが徐々に風が強くなって行く、晴れの予報だが上の方は星空が見えない、雲がかかっている。寒いからペースが上がる、途中の便所でテント2張りがあった、ケルンの陰では風を避けカメラを持って日の出を待っている。遥か上部には先行者のライトが見えていた。
第3ケルン辺りから明るくなり始めたが風もさらに強くなってくる。しばらく歩くと樹林帯にジャンボテントが張ってあった、ちょうどこの辺りで朝日が昇る。雲がありいまいち、赤く染まらない、残念だ。気を取り直して行こう、山頂はまだまだ先だ。段々と猛烈な風になる、八方尾根名物の強風だ。地獄ゴーグルを持ってこなかったのが痛い、あんちゃんだけが完全武装だった。
丸山手前の急登でツボ足の先行者パーティーがいた、腰ラッセルでもがいている、なかなか進めなく先頭を交代しながら前進していた。僕たちはその横を膝下ラッセルで登って行く、スキーの機動力は半端ない。抜かれたパーティーは僕たちが深夜にゲートから登ってきたとは思ってないだろう。それにしても顔がヤバイ、右からの強風で痛くなってきた、風地獄2丁目辺りでしょうか。地獄セットがあれば全く問題ないのだが…。
ジャンクションが見えだしたころ上から単独者が滑降してきた、スズケンの相棒のようだ。深夜2時にゲートをスタートし単独ラッセルでピークに行ったらしい。気合が入ってますね、今度一緒に行きましょう。連絡くださいね、、、。さて風地獄の中、ヤセ尾根に取り付く、唐松岳山頂が見えてきた。飛ばされないように慎重に登りジャンクションに登り上げ一旦下降して最後の登りとなる。視界はあまりないがガシガシ登りピークに着いた。何も見えない、と思ったら一瞬剱岳が見えた。
記念写真撮ったら滑降準備、地獄から逃げましょう。気温は−12℃、手も痛くなってきた。今日も山頂から行きます、あっという間に滑りツボ足でジャンクションに登り返す。風の通り道は強烈だ、全てが白く凍っていく、再びスキーを履いて逃げよう。ヤセ尾根をトラバースする、スズケンの刺激で雪崩が起きた。巻き込まれなくてよかった。安全地帯にくるとお楽しみのパウダーが待っていた、雄叫びを上げ滑降していく、頑張って良かったと思える瞬間だ。振り返ればマンダム…。
八方山付近ではスキーやボードたちの行列が出来ていた、ゴンドラで登ってきた人達です。まずピークを踏める人はいないだろう。あっという間にゲレンデに到着、一般スキーヤとゲレンデを滑って行く、途中でゲレンデから林道に入りゲートに到着、8時間半の地獄めぐりでした。
いまいち。
ツボ足腰ラッセルを尻目にスキーは膝下ラッセル。
怪しい人。
地獄真っ只中。
八方尾根名物。
ヤセ尾根突風。
唐松山頂も暴風に包まれている。
ジャンクションに登り上げる。
最後の登り。
顔が痛いぜベイビー。
言葉が出ない。
逃げる。
逃げ足早い。
あっという間に安全地帯。
やりたい放題。