厳冬期 爺ヶ岳滑降周回(2669m)         戻る


メンバー 僕、YSHRさん、名人、あんちゃん


2017年2月26日


爺ヶ岳スキー場〜白沢天狗尾根〜爺ヶ岳〜矢沢〜周回


爺ヶ岳スキー場1:23〜尾根取付1:54〜白沢天狗山鞍部4:47〜標高2000m鞍部5:44〜矢沢源頭部6:52〜爺ヶ岳山頂8:35〜9:06〜滑降〜矢沢源頭部9:17〜林道合流9:55〜爺ヶ岳スキー場10:18



晴れの地域を狙って爺ヶ岳に行ってきた。去年は名人とサブがチャレンジして14時間かかったそうだ、えらいハードな山行になりそう…。気合を入れて1:23に物好き4人で爺ヶ岳スキー場の駐車場からスタートした。早くも圧雪者が整備をしていた、邪魔にならないようにゲレンデの隅っこを歩き、途中から早々と尾根に取り付いた。出だしはマイナス2℃で歩き出すと暑い位だった。

モナカの斜面をせっせと登って行く、とりあえず白沢天狗山の鞍部を目指す。標高が上がるにつれ気温も下がってきた、暑いと言っていたけど寒くなる、手が痛い、温度計は−10℃だった。手袋を変えればもうあったかい、斜面は急になりカチカチだ、クトーを利かせて登って行く。スリップしたらどこまで落ちるんだろう、暗くて全く見えない急斜面に冷や汗が出てきた。

真っ暗の中鞍部に到着、ここから白沢天狗尾根の歩きになる。目の前のピークは巻かずに登り切り、先の鞍部まで下降する。広い尾根はGPS見ながら違う所に下りないようにしないといけない。無事到着したらちょっと明るくなってきた。先はまだ長いまだ行程の半分程、去年の名人たちは山頂に着いたのが14時だと言っていた。いったいどんな試練が待ち受けているんだろう。

やがて明るくなり薄雲の中から真っ赤な太陽が昇ってきた、やっぱりご来光は美しい。標高が2200mを越えると新雪ラッセルとなる、靴ラッセルだが新雪の下はカリカリで歩きにくく体力が奪われる。先頭だった名人のペースが遅くなったので僕がラッセルする。今日は足が軽い、なんでだろう?昨夜ビールを一本多く飲んだからパワーが付いたのか。こうなれば僕が山頂までラッセルするしかない、今日は先頭を譲らんぜよ…。

矢沢の源頭部で下見をする、雪崩れていないようだ。先を急ごう、気温が上がるとヤバイ。ガシガシラッセルして行く、山頂部が見えないがGPSで確認しながら登って行く。天気は晴れだが風が強い。やがて射程圏に入った、ん?核心らしい核心がなかったぞ…試練もない。去年はどんな試練だったのか、、、さあ山頂部がやっと見えてきた。ドンドン登り到着。あいにく展望がいまいちだが厳冬期の爺ヶ岳と言うだけで達成感がある。みんなで写真撮ったら滑降準備して滑ろう。

カリカリ斜面は慎重にブッ飛ばす、調子こいて転倒…止まらない…。木にぶつかって止まった。気を付けよう。あっという間に矢沢源頭部に着きYSHRさんがエントリー、表層雪崩が頻発する。巻き込まれないように滑降していく。楽しい激パウ。写真撮り合いながら滑って行く。楽しい滑りも瞬間に終わった、矢沢の中腹はデブリだらけ、下部はモナカ。試練だったが楽しかった。終わってみれば9時間の山行、山スキーはルート取りが全てです。

暗闇の行進。

朝が来た。

朝日が似合うあんちゃん。

先は長い、山頂部は全く見えんし。

氷化斜面は緊張の連続。

先頭は譲らん。

山頂部の大斜面。

風地獄の山頂。

名人ゴール。

あんちゃんも遅れてゴール。

山頂からYSHRさんが行く。

雲上のスキー。

高速ターン。

雪崩ランド。

デブリランド。