池ノ谷から雪の剱岳周回      戻る


メンバー 僕、YSHRさん


2016年5月22日


馬場島〜池ノ谷〜剱岳〜早月尾根〜馬場島周回


馬場島0:50〜白萩川入渓1:25〜小窓尾根取付点2:11〜36〜尾根上部(1600m)3:50〜池ノ谷合流4:20〜二俣5:24〜三ノ窓7:55〜剱岳山頂9:49〜59〜早月小屋11:34〜12:00〜馬場島14:11


今日は1日中晴れの予報、行くしかない。池ノ谷から剱岳を周回してきた。眠いがセブンでアイスコーヒーを買い馬場島を目指す、段々眠気もなくなり気合が入ってきた。馬場島には車が1台だけ止まっている、車泊しているようだった。さっさと準備して地下足袋でスタートした。暗闇の馬場島から白萩川を目指す、林道はもちろん雪が無い。林道終点の堰堤からザブンと入渓する、水が超冷たい、夜中の沢はまだまだ快適ではない。右岸左岸と水に浸かりながら遡行していく、木綿谷出合の雪崩地帯には残雪がたっぷりあったがその他はなかった。入渓から45分で小窓尾根取付に着きここで地下足袋から登山靴に履き替える。

小窓尾根の急登はいつも辛い、汗だくになる、そして長い。1600mの尾根上から池ノ谷に下降する。何度かルートを見失うが何とか見つけ出し下降、登り始めから約2時間、やっと池ノ谷に合流した。休憩して出発、徐々に明るくなり始める。池ノ谷は雪がビッシリと詰まっている、雪面もザラメで歩きやすい。何より雪が多いので斜度が緩くなっている、とても快適だ。明るくなると絶景だ、深いV字渓谷にそびえる岩稜。普通の人は立ち入れない特別な場所です。
クレパスもなくドンドン高度が上がって行く、三ノ窓手前から氷化してきたので慎重に登って行く。チンネが見えてきた、小窓の王も迫ってくる。もう楽しくてたまらない。

ガリーは慎重に、スリップしたら終わりだ。しかし凍り付いた岩が無いので秋より登りやすい。秋は怖かった。振り返ると小窓の王がドーン、稜線に上がると八峰がドーン、これを見たかったのだ。稜線からは緊張が続くと思っていたがルンゼに雪が残っているので意外にも登りやすかった。だが雪が切れている所もあり慎重にルートを選んで進んで行く、絶景に酔いしれながらの登攀は楽しい。本峰の急登に先行者が取り付いていた。僕たちは横のルートから抜き去り山頂に到着、これまた絶景です。頑張って良かった、剱最高。抜き去った先行者も到着、彼らはスキーヤーだった。写真を撮ってもらったら下山しましょう。早月尾根は長い。

岩稜帯にアイゼンは歩きにくく緊張する、雪の斜面はカチカチで緊張する。登りより下りのほうが危ないんです。慎重に下降していくので時間がかかる、途中でアイゼンとハーネス、スコップに小物がデポされていた。ヘリで救助された人の道具なのか?盗難に合う前に回収しないと無くなりますよ。そういえば池ノ谷の二又に割れたヘルメットがあった、小窓尾根の崖の途中にも赤い何かが引っかかっていた。怖い山域です。
早月小屋まで降ればもう安心、馬場島までが遠くてとても暑かった。行動時間13時間、今日も試練の山行でした。

遠く三ノ窓までビッシリと繋がっている。

二又は左を行く。

斜度が増しても快適に歩ける。

三ノ窓が近づいてきた。

ダブルアックスで登って行く。

チンネがドーン。

池ノ谷ガリーを行く。振り返ると小窓の王がドーン。

北方稜線からは八峰がドーン。

本峰までは険しい道のり、必ずルートはある。

長次郎谷から登ってきたスキーヤーが本峰に取り付いている。

先行者と違うルートで登って行く。

この先が山頂だ。

頑張りました。

早月尾根の下降も気が抜けない。

遠くに早月小屋、この尾根は試練です。

頑張りました。。。