笠ヶ岳周回(五ノ沢)      戻る


メンバー 僕、YSHRさん、あんちゃん


2016年5月8日


新穂〜五ノ沢〜緑の笠〜笠ヶ岳山頂〜杓子平〜穴毛谷〜新穂周回


新穂2:30〜沢終了3:23〜五ノ沢出合4:53〜核心部取付6:13〜核心部終了7:23〜緑の笠8:19〜笠ヶ岳山頂9:27〜42〜杓子平上部10:28〜下降〜五ノ沢出合11:50〜沢開始12:25〜新穂13:30


今日は笠ヶ岳へ冒険に出かけた、五ノ沢を登り杓子平から下降する周回。登攀道具に沢靴にアイゼン…重荷を背負って冒険が始まった。天気も仲間も最高、気合を入れて行ってきた。

深夜11時過ぎに金沢を出発し新穂を目指す、今日も寝てる場合ではない。あんちゃんは横浜から駆け付けて1番乗りで到着していた。3人そろって出発準備、2時半ちょうどに左俣林道のゲートから沢靴で出発した。快晴の空で気合十分、暗闇の林道を進み橋を渡って穴毛谷の巨大堰堤を越えて行く。歩き出してから50分程で雪渓が出てきたので登山靴に履き替え谷を登って行く。雪面は固いが歩きやすくスピードが速い、明るくなる頃に五ノ沢出合に着いた。ここでアイゼンを装着して急登の五ノ沢を詰めて行く。夜が明けると後方には穂高の山々が見えだしてきた。

標高が上がると超急斜面、ダブルアックスで慎重に登る。カチカチ斜面でスリップしたら助からないだろう。遥か上で滝が流れているのが見えた、雪が割れているのか。割れていました…本日の核心部です。滝周辺は雪が凍っているので一歩一歩を慎重に進む。さあ登攀です。ロープ出してハーネスを着ける、カッパのファスナーを全て締め滝が落ちる岩場を行かなければならない。僕がトップであんちゃんにビレイしてもらう。氷が張った岩を行く、容赦なく水が叩きつけるが集中力を切らさず何とか登り切った。後は僕がビレイして登ってきてもらう。無事にみんな登攀してさらに上に行くとまた核心…無事通過するのに1時間以上かかった。

核心部が終わると山頂目指すだけ、雪壁をダブルアックスで登り山頂手前の緑の笠に登り上げた。笠ドーン、穂高ドーン。絶景です。休憩したらまたダブルアックスで笠山頂を目指す。急登だが核心部に比べれば全く問題ない。上部は風が出てきて寒いが気合が入っているから大丈夫、7時間で笠ヶ岳山頂に到着。さらに絶景です。ここは天国の1丁目なのか、遥か富士山まで見えている、頑張って良かった。みんなでうっとりしていました。
さて下山開始です、抜戸岳に続く稜線を下って行く。スキーなら早いがツボ足は辛い。でも頑張って下って行く。一汗かいて杓子平の上部に着いた。

後は穴毛谷を下るだけだが急斜面なので慎重に行く。アイゼン外して靴スキーをするが調子に乗ると滑落してしまう。でも楽しい…。調子乗ってしまい僕とあんちゃん下降しすぎではまってしまった。正規ルートは隣だが藪で降りられない。ウロウロしていると大きな落石音、デッカイ岩が100m程上から正規ルートに落ちて行く。途中で岩盤にぶつかり粉々になり沢に散らばって行く。まるで散弾銃の弾のよう…。怖い…、もし谷にいたら死んでいたかも。ルートミスして命拾いした。
恐る恐るモンキーで正規ルートに戻り下降する、危険地帯を速攻で抜けたいが滑落したら穴毛大滝に落ちてしまうので気が抜けなかった。

安全地帯に来ると一安心、生きて帰れる。五ノ沢出合を過ぎ残雪が終わるとデポした沢靴に履き替え河原を下って行く。気温も高く水に浸かっても気持ちがイイ。ドボンさえしなければ沢も快適な時期です。無事左俣林道に降り立ち新穂でゴール。11時間の山行でした。このルートは仲間がいないと行けない、単独では危険すぎる。数少ないチャンスをゲットして幸せです。

五ノ沢を登って行く。

乗鞍に朝日が当たる。

段々と狭くなり急になってくる。

ダブルアックスで登る。

滝が出ている、マジかよ…。

滝に打たれながら登攀する。

滝の次は岩ですか。

核心が終わると雪壁を登り緑の笠へ。

緑の笠ピーク。目の前に笠ヶ岳ドーン。

振り返ると穂高連峰。

笠ヶ岳山荘を過ぎるともうすぐピーク。

記念写真。

うっとりしているあんちゃん。

さらば笠ヶ岳。

モンキーで正規ルートに戻る。

穴毛大滝。