乗鞍岳 岩井谷遡行周回 戻る
メンバー 僕 YSHRさん あんちゃん
2016年7月10日
岩井谷〜乗鞍岳〜千田尾根〜周回
林道ゲート1:40〜林道終点2:25〜岩井谷入渓2:50〜標高2350m8:20〜岩井谷源頭10:00〜登山道稜線合流10:30〜乗鞍岳山頂11:36〜11:50〜千町尾根〜奥千町避難小屋14:09〜
標高1940m下降点15:27〜林道終点16:17〜林道ゲート16:40
今日も深夜に集合、そそくさと準備をして林道ゲートからチャリを漕ぎだす。砂利道の急坂をガシガシ漕いで行く、あんちゃんトレーニング不足なので遅れだす。林道終点まで4.5km、汗だくになった。ここでチャリをデポして作業道を行き、標高1850mで岩井谷に入渓する予定だったが道が見当たらない。暗闇を探すが分からない、仕方ないので歩いて林道を下り末端部から入渓した。水量が多く水がとても冷たい、北アルプスの沢はまだ冷たかった。暗闇の中スピードが上がらない、滝も出てきて大変だ。あんちゃんポール一本を流してしまう。
明るくなっても当初の入渓点に到着しなかった、大幅な時間ロスだ。やっと1850mまで来ると後は山スキーで登った谷になる、雪がある時は狭い谷だと思っていたが雪が無くても狭い谷だった。日の当たらない深い谷はコケが無数あり何度も滑る、今日はフエルトにすればよかった。高度が上がると水量も減り快適になって行く。滑り台のような滝が超快適。もう濡れても寒くない。急斜面を登り上げ2350mの二又近くまで来ると視界が突然開け絶景となる。山の稜線も見え後方には雲海も広がっていた。さて右左どちらに行こうか、現地で決める予定だった。左は藪が濃いのでパス、右股を行く。
さらに水量が減り源流の雰囲気が満天。源頭部に来るとお花畑が広がっていた、雲上の楽園だ。乗鞍岳にもこんな天国のような所があったんだ。頑張って良かった、写真撮りまくりです。稜線で千町尾根登山道と合流して山頂を目指す、道標は1.6kmとなっていた。人が多い乗鞍岳もここでは誰もいない、登山道に高山植物が沢山咲いている。自然がいっぱい残っている。森林限界を超えガレ場になっていくと道が不明瞭になる、途中道を外してしまったがどこでも歩けるので問題ない。大日岳を巻くと剣ヶ峰がドーン、最後の登りでライチョウの親子が出迎えてくれた。そして10時間かかって山頂に着いた、人が多く記念写真もろくに撮れないが今まで静かだったのでいいだろう。
休憩したら下山開始、先はまだ長い。千町尾根を下降して1940mの鞍部から沢を下って林道終点に降り立つ予定だ。岩井谷源頭を通過し尾根を下って行く、ずっと広がるハイマツの斜面。規模がデカい。高度が下がって来るとハイマツがうるさい、人があまり利用しないので道をふさぎ歩きにくい。全くスピードが出ない。この道は整備しないのだろうか。藪を漕ぐように下りやっと奥千町避難小屋に着いた。ここから下は道も整備され歩きやすかった。途中に湿原があり花が咲き乱れていた、木道も整備され池塘も点在する。ハイマツ地獄から天国に来たようだ。さあ時間も迫ってきているから急ごう。
1940mの鞍部に着き藪漕ぎ開始、下降しながら沢筋を探す。急斜面なので歩きにくい、沢を見つけたら下るだけ慎重に行く。そして作業道に合流、藪が刈り取られ整備されていた。道を下って行くとチャリをデポした林道終了点に到着、取付点は明るいと見つけやすいが暗闇だと分からない。赤布でも付けてくれればいいのに…。後はチャリで下りゴール。15時間の完全燃焼でした。
冷たく水量も多い、ドボンしたら地獄でしょ。
コケが多い。
あんちゃんはポールの代わりに枝を使っていた。
10mの滝を巻く。
見覚えのある岩壁だ。
快適になってきた。
ここ楽しい。
登りきると視界が開けた。
右股を行く。
高度が上がってきた。
雲上の楽園だ。
山頂目指そう。
剣ヶ峰がドーン
着いたぜベイビー。
ハイマツがどこまでも広がる千町尾根。
漕ぐしかない。
ここにも天国があった。