有峰口から薬師岳滑降(2926m) 戻る
メンバー僕、YSHRさん
2016年4月24日
有峰口〜有峰林道〜折立〜薬師岳往復
有峰口ゲート0:30〜有峰ビジターセンター2:20〜折立3:15〜1650mスキー登行4:40〜標高2000m6:37〜岩井谷〜登り返し8:04〜薬師岳山頂10:45〜11:15〜滑降〜岩井谷〜登り返し〜五光岩ベンチ12:20〜
折立14:10〜14:35〜有峰口ゲート15:20
山スキーも終盤、残雪を拾って完全燃焼する。行先は薬師岳、折立までのヒルクライムを20kmこなさないと始まらない。気合を入れて有峰口ゲートを深夜に出発した。
ゲートに向かう途中段々と雨が降ってきた。到着時は結構降っていてブルーになる、単独なら行くか行かないか悩むくらいだった。でも2人なのでスタート、急坂をガシガシ漕いで行く。どこまでも続く暗闇の林道、尻が痛い、漕いでも漕いでも林道は続く。雨もやむ気配がなく汗だく、1時間50分漕いでやっと有峰ダムに着いた。少し休憩して折立に向かう、この先も激坂が続き約40分後に着いた。ここまで全く雪が無く例年ならありえないらしい。休憩したら行きましょう、板を担いだまま雪のない登山道を登って行く。過酷だ、4時間以上板を担いでいる。修行以外何物でもない。
歩き出してから1時間チョイ、標高1650mでやっと雪が出てきてくれた、重荷から解放されスキーで登って行く。雨が上り周りは明るくなって暗闇からも解放されドンドン登って行く。風当たりの良い所は雪が無く草木が出ていた、予想以上に雪融けが早い。徐々に空の雲が取れて行く、山は晴れそうだ。遠くに薬師が見え始めた頃五光岩ベンチのピークに着いた、ここからシールを剥がし一旦岩井谷に滑りこむ。標高を落とさず滑り二俣に到着、沢は所々割れていた。シールを貼って登り返し、薬師峠の向うの稜線を目指す。振り返ると雲海がとてもきれいだ、空も快晴になり気分も上々、写真撮りまくりです。
稜線近くの台地に乗り上げると薬師がドーン、振り返ると太郎小屋に北ノ俣、黒部五郎も見えてきた。遠くに白山も雲海に浮かんでいた。稜線には上がらずトラバースで山頂を目指す、下界は雨だったが上は雪だったらしくチビラッセルで進んで行く。山頂は見えているが遠い、標高を上げながら進み山頂直下まで来た。すると上に人影が見える、単独のようだ、気合が入ってますね。岩を避け山頂近くの稜線に登り上げた、もうちょいです。単独者はスキーだった、どうやらオートルートを実行中だったみたい。稜線はもっと絶景、穂高に剱…頑張って良かった。そしてゴール、10時間超でした。記念写真を撮ったら滑降準備。帰りましょう。
適度の新雪ザラメが気持ちいい。ドンドン滑降していく、2人のシュプールが刻まれていく。最高です。あっという間に岩井谷に到着、随分と滑り進んだので五光岩ベンチ近くまで来た。ここから登り返す、気温が上り辛いが頑張る。そしてピークに着いた。行きに無かった赤旗がありトレースも沢山ある、小屋関係者のトレースだろう。もう小屋開きの準備なんだな。トレースを追いかけ滑りこんで行く、数十メートル登り返して登山道沿いの谷筋を滑りこみ1650mに到着し登山道に合流した。
さあ板を担いで下山だ…、ん?YSHRさんの行動がおかしい、ちょっと待って…。反対の谷に下りて行った。そこ絶対にハマる…、しかし山スキーヤーの魂に火が付いたみたい。僕も行くしかない。
雪が切れても板は脱がない、沢も板で下る、もうやりたい放題、、しかし雪が完全になくなり終了、藪を漕いで登山道に戻り下山した。折立には小屋関係者の車2台がありチャリも1台ある。駐車場で車泊していた単独者だ。この人も気合が入っているね。チャリをブッ飛ばしゲートに到着、約15時間の完全燃焼でした。
雨も上り夜も明けた。谷筋を登って行く。
積雪の標柱の周りに雪が無い。
尾根上を行く。
五光岩ベンチから左の谷に滑りこむ。
谷から這い上がる。
高度が上がると雲海が広がっていた。
五郎と北ノ俣。
薬師ドーン。
空島の鍬崎山
着いたぜ10時間。
うっとりしない人はいないだろう。
山頂からゴーーー。
幸せです。
山スキーの魂に火が付いたら止まらない、、、
下りは快適でした。