三方岩岳滑降(1736m) 戻る
メンバー 僕、YSHRさん、スズケン
白山白川郷ホワイトロード〜三方岩岳往復
馬狩(700m)2:40〜白川郷展望台(1150m)5:02〜三方岩隧道(1460m)6:52〜7:21〜山頂8:20〜37〜滑降〜林道合流8:52〜馬狩11:06
高速を走り白川へ向かう、五箇山は雨、白川はみぞれ、高速を降りトヨタ自然学校がある馬狩はかろうじて雪だった。ずぶ濡れにならずに済むがウエア―、ザック、手袋はは濡れるだろう。車が1台おり今日参戦するスズケンだった、今日はよろしくとあいさつし準備をする。水曜白山に行き今日参戦するなんて気合の入ったオジサンだ。激しく雪が降る暗闇の中スーパーファットでスタート、地獄覚悟で準備は万全だ。出だしの湿った雪にシールが濡れ早くもダンゴになる。取っても取ってもダンゴになるので筋トレと割り切って登って行く。
3人でしゃべりながらホワイトロードを行く、積雪は20cm程か、標高が上がるにつれ積雪が増えて行き、濡れたものは全て凍り付いてバリバリになってゆく。風も強く地獄の予感だ。交代でラッセルを回し夜が明けるころはかなり標高が上がっていた。やはり2人より3人の方が遥かにラッセルは効率よくドンドン進める。ホワイトロードのてっぺんの三方岩隧道に到着、4時間ちょいで長い林道を登り上げた、ここでしばし休憩し防寒対策もした。ここから山頂まで標高差270m、スズケン先頭で登って行く、ルート取りはいまいちだった。いつしか風が弱まり期待していた地獄がないまま山頂に到着。気温は−5度だが寒くない。滑降準備をして帰りましょう。
写真を撮りながら滑り降り稜線から林道へ滑降していく。激パウ最高、しかし楽しみは直ぐに終わり試練の始まりだ。斜度は50度程か、下が見えない。慎重に僕が先に滑る、滑りの核心だ、おっと、いきなりカチカチ斜面。際どくトラバースして無事林道に着き振り返るとプチ雪崩と共に板が一本流れてきた。そしてスズケンが転がりながら30m以上滑落していくのが見えた。落ちた場所は雪崩れた雪の上だからクッションがあるので生きているだろう。どうやらYSHRさんも落ちたらしい。カニで登り返しスキー板を回収、2人共無事だが体をあっちこっち打っていた。YSHRさんは50度程の氷化斜面で板が外れて転倒滑落したらしい。スズケンは同じ場所でただコケて滑落した模様。
五体満足の僕が積雪で消えたトレースをラッセルしながら先頭で行く。誰も登ってこない、後続がいればトレースが復活するが甘くはなかった。そして標高1000mから標高差220mをショートカットして滑り降りる地点に飛び込む、スズケンはそのまま林道を降りて行く。藪が多いが僕たちは問題ない、雪を拾いながら高度を下げるが激藪に阻まれ沢筋に下りると水が出てきた。残り標高差100m、板を担いで沢を下るしかない。アドベンチャーは好きだが今日は勘弁してください。モンキーで堰堤を2つ超え雪まみれになりながら足はずぶ濡れ。やっと林道に降り立つ頃スズケンもちょうど降りてきた。大変だったが終わってみればいつもの僕たちの山行でした。それにしても怪我は大丈夫かしら、、
ホワイトロードのてっぺんのトンネルは石川と岐阜の県堺になっている。
地獄装備で山頂を目指す。
山頂方面が見えてきた。
上の雪は豊富。
山頂は近い。
激パウ。
ごちそうさまでした。
雪崩れた滑落斜面。
藪の中を滑り降りショートカット。
しかし万事休す。
勘弁してください。