美濃禅定道滑降(石徹白から別山)         戻る


メンバー 僕、スズケン


2016年3月20日


白山中居神社〜美濃禅定道〜別山往復


白山中居神社0:25〜石徹白登山口2:31〜神鳩ノ宮避難小屋4:21〜5:05〜銚子ヶ峰5:45〜一ノ峰6:31〜ニノ峰7:03〜三ノ峰避難小屋7:31〜別山山頂8:54〜9:10〜滑降〜登り返し〜三ノ峰9:45〜ニノ峰10:10〜
一ノ峰10:31〜銚子ヶ峰11:11〜滑降〜石徹白登山口11:57〜中居神社13:15


今日はかねてから行きたかった美濃禅定道をスズケンと行く。いつものように深夜発で約束した。夜中に石徹白の中居神社に着くと車が10台以上止まっていた。みんな山に行くのだろうが別山に行く人はまずいないだろう。登山口までの林道はまだ通行止めだがチャリを持参した。準備をしたらチャリにまたがりスタート、200m漕いで終了…全く役に立たなかった。まあ歩けばイイ、もう完全燃焼は決定だな。
林道は雪が出たり消えたりする、板を脱ぐのが面倒なのでシールを貼らずに進んで行く。これ大正解、雪の消えている所は路肩の落ち葉の上を歩くので板を脱ぐ必要はなかった。登山口手前の急坂までシールなしで来れた。

2時間程で登山口に到着、ここから登山だ。いとしろ大杉を横目に尾根に取り付いていく、どこでも歩けるので快適だが斜度が増すとクトーを付けなければならない。でもガンガン登って行く。いつの間にかスズケンが見えなくなったが神鳩小屋まで行き待つことにする。しかしいつまでたっても来ない、30分後にやっと小屋に着いた。スズケンのクトーの調子が悪く急登はアイゼンに履き替えていたそうだ。クトーを調整して小屋からスタートする。
夜明け前に銚子ヶ峰に着いた、下から雲が湧いてきている。そして日の出だ、かろうじてきれいな朝日が見えた。一ノ峰の登りはガスに包まれたが明るくなればもう安心だ。


ガスの中、下からスズケンの絶望的な叫び声が聞こえた。振り向いても見えない、何事だ。しばらく待ってスズケン見えた。 どうしたんだい、気でも狂ったのか…。えっ、GPSどこかに落としたって…。それはかわいそう、下山したら好日に行くしかないね。さあ、気を取り直して先に進もう。アップダウンの1,2,3の峰、シールを付けたままアップダウンをこなしていく。スズケンはまた遅れだしてきた、2の登りで下からクトーが壊れた…と叫んでいた。まあもう雪が緩んでくるから大丈夫だろう、僕はクトーなしで登っている。3を超えいよいよ最後の登りになる、ヤセ尾根が続くので慎重に行く。スズケンはもう気配もない、僕だけ登頂するしかないな。別山平に乗り上げると白山と別山がドーン。頑張って良かった。

最後の急登を登り山頂に着いた、登ってきた尾根が遥か向うに見える。この時期ワンデイの記録があるのだろうか?一人酔いしれ写真撮ったら滑降だ。単独なので写真撮ることもなくあっという間に3の鞍部に到着、登り返しだ。雲がさらに湧き上がり3も包まれホワイトアウトになる、シールを剥いで滑降開始。するとスズケン登ってきた。なんで?やっぱり気が狂った?今から山頂? まだ降りてなかったの。下る途中にホワイトアウトになりGPSが無いので怖くなって登り返してきたそうだ。僕と出会えて良かったな。さあ、帰ろう。1,2,3、は雪が少なくトラバース出来ない。なので全てシールを貼って登り返しだ。銚子ヶ峰まで来れば後は滑降だけ、雲の下になり視界もバッチリ、ザラメが快適だった。

終わってみれば12時間50分の完全燃焼。スズケンは反省しきりで不完全燃焼だった。 禅定道最高!

夜明け前の別山。

山は行かないと天気が分からない。

吠えるスズケン。

二ノ峰から見る別山。

三ノ峰避難小屋まで来るともう射程圏。

三ノ峰から先はヤセ尾根が続く。

振り返ると3が遠くなっていた。

別山平では白山と別山の共演。

美しい白山。

別山も美しい。

着いたぜ貸切山頂。

記念写真。

登り返してきたスズケン。