五竜岳 山頂滑降(2814m)     戻る


メンバー 僕 YSHRさん あんちゃん 途中までサブちゃん


白馬五竜スキー場〜遠見尾根〜五竜岳往復


五竜スキー場駐車場2:16〜ゲレンデトップ3:53〜中遠見5:26〜西遠見7:30〜五竜山荘8:38〜五竜岳山頂10:08〜26〜滑降〜五竜山荘10:50〜中遠見12:03〜ゲレンデトップ12:50〜駐車場13:19


降雪後の快晴だから写真を撮りに行くしかないだろう、それも朝焼けを撮りたい、そして絶景も撮りたい。なので、五竜岳に出かけた。深夜2時過ぎに五竜スキー場の駐車場を3人でスタート、あんちゃん久しぶり…。すぐにサブちゃんがやってきた、今日は仕事なので行ける所まで行って一人で下山するそうだ。暗闇の中ゲレンデに入ると人工降雪機が稼働中だった、ゲレンデを歩くのは最近やかましくなってきているので脇の樹林帯を行く。気温は−6℃で超寒い、ペースを上げてゲレンデ脇を登って行く。空は満天の星空できれいなご来光と朝焼けが期待できるぞ。ガンガン登っていき1時間40分程でゲレンデトップに着いた。

寒いので休憩もそこそこにスタート、地蔵の頭からはトレースが付いていた。テントもひと張りあり先行者がいるようだ。トレースはズタズタになっていて昨日は多くの人が入ったのだろう。サブちゃんは本日ラッセルマシーンになる予定だったがトレースがあるのでお役御免だった。小遠見山は巻いておらず、そのままトレースを使い登り中遠見山に行く。ここまでは尾根のアップダウンが多く帰りは苦労しそうだ。中遠見山を過ぎると先行者がいた、ご年配の夫婦でテント泊していたらしい。こんな夜中に歩いているなんてそこらの若者より気合が入っている。しばらく進みサブちゃんはタイムアップ…。名残惜しそうに下山して行った、最近のサブちゃんも気合が入っている。

さあ、ここから僕たちで完璧なルートを作って行く、これが山スキーだ。複雑な地形を完璧にトレースを付けて行く、そして明るくなってきた。ドンドン進み西遠見山手前で夜が明けた、極上のご来光は山々を赤く染めてとても神秘的、これを見たかったのだ。しばらく写真タイムとした。いっぱい撮ったらスタート、ここにもテントがありツボトレースが尾根上についていた。そして遥か向うの白岳に向かう尾根に小さく先行者が見えた。もう抜くしかないだろう。3人でラッセルを交代しながら尾根を行かず、白岳を巻いて五竜山荘を目指す。気温が上がってきているので雪崩に要注意、速攻でトレースを伸ばしていく。そしてドンピシャに山荘前に登り上げた。小屋の前に先行者がいた、ちょうど追い着いたが挨拶することなく直ぐにスタートして行った。これは負けず嫌いの人だな。

休憩し、アイゼンに履き替えて山頂までの岩稜帯に行く。先行者はもう見えないが射程圏だ、歩き出すと強風の洗礼。やはり稜線は厳しい。雪は吹き飛ばされ凍り付いた岩稜帯を慎重に進む、トラバースを進み行くと先行者にまた追いついた。ゆっくりぺースだが狭い道は追い越せない、そしてルーファイが物を言う所で彼が道を誤り抜き去った。これで1番乗り出来る、安心して振り向くとピッタリついて着ている、さっきまでのノロノロはなんだ。やはり負けず嫌いか。
際どい所に差し掛かりYSHRさんたちは正規ルートに行き僕は直登しようと進むと彼も付いてきた。狙われてるな、ここは際どく登攀しよう。勢いで取り付いたが落ちたら終わり、氷と岩をダブルピックでよじ登る、そして際どいトラバース…。さすがに戦意喪失したようだ。この後彼は近寄ってこなかった。

また写真を撮り合いながら山頂を目指す、そしてゴール。剣が美しい。頑張って良かった。さて、滑降準備したら山頂から行きましょう。コケないように急斜面を滑り降りて行く、最高だ。病みつきになりそう…。雪を拾いながら山荘に到着、20分チョイでした、ツボで降りてきたら登りと同じくらいの時間がかかるだろう。次は白岳の大斜面を滑降だ、前回雪崩れた所なので一人ずつ安全地帯まで滑降し、後は存分に滑りを楽しんだ。後はトレースに乗っかり帰るだけ、しかし後続のツボパーティーにズタズタにされていた。まあ、楽しんだし良しだ。中遠見で登り返し、シールのまま小遠見を越えここからまた滑降、スキー場の下部まで滑れて満足。完全燃焼。。。

放射冷却の夜は寒い。

もうすぐ夜明け。

極上のご来光だった。

鹿島槍が美しすぎる。

五竜岳は燃えている。

何度も立ち止まり見とれてしまう。

先は長い、再びスタートする。

先行者のトレースが続く横に刻んでいく。

小屋までもう少しだ。

小屋から先は岩稜帯だ。

風に飛ばされないように進んで行く。

ここからトラバース開始。

蹴りこんで、突き刺して、慎重に。

山頂に着いたぜ。

剱に…

鹿島槍岳…。ごちそうさまでした。

山頂から滑りこむ。

日陰は凍結している。

エッジを立てて氷化斜面を滑り込む。