大日岳滑降(2501m)      戻る


メンバー 僕、YSHRさん


2016年3月6日


立山ゲート〜牛ノ首〜大日平〜大日岳往復


立山ゲート1:26〜称名道路ゲート2:00〜尾根取付3:45〜牛ノ首鞍部5:15〜大日平小屋付近6:12〜標高2000m7:03〜稜線8:05〜大日岳山頂8:23〜40〜滑降〜牛ノ首鞍部9:30〜道路合流9:52〜
称名ゲート10:24〜立山ゲート10:40


短い厳冬期が終わり春スキー第一弾は、チャリを使って大日岳に行ってきた。これからの時期はチャリを使わないと楽しめない、下部の雪解けが早そうだから、なおさらチャリが有効。もう漕ぐしかない。

深夜2時発の約束だが今日も30分早くスタート、最近は定番になってきた。何事も早い方がいい…。それにしても暖かい夜、車の温度計は15℃、3月上旬にありえないでしょう。風も強く時々チャリがふらつく程だった。急こう配の道路を漕いで行く、直ぐに暑くなりアウターを脱ぐ。30分チョイで称名道路のゲートに着いた、除雪はここまで、立山道路はきれいに除雪されていた。ここでチャリをデポしてスキーで行く、この先は勾配がさらにきつくなる。1時間チョイ歩き称名滝駐車場に着き休憩、風がさらに強まってきた。アウターを着て出発、この先の道路をさらに進み牛ノ首鞍部に乗り上げる谷筋から登って行く。

GPSで進んで行くが沢に雪が無く渡れない、YSHRさんはこんなん初めてと言っていた。一か所だけ際どく繋がっており渡る、ここが無かったら進退窮まっていた。高度が上がって行くとデブリが…まだ新しい。夜中だけど気温が高いので雪崩が怖い、でも行くしかない。鞍部近くは斜度かきつく慎重に登ってやっと到着、もう安心かと思ったらヤセ尾根の鞍部だった。際どいヤセ尾根を登り安全地帯の沢に合流した。この小さな沢は快適で登りやすい、夏道の尾根はアップダウンが多そう。
徐々に明るくなり空は快晴、気合が入ってくる。沢から大日平に乗り上げると絶景が待っていた、何だこの大雪原は…弥陀ヶ原以外にもこんな光景があったんだ。大日岳も見えている。

雪のしまった大雪原は歩きやすくスピードが上がる、大日岳がドンドン近づいてくる。大日平小屋は半分雪に埋まっていた。ここから雪原を後にし大日岳に取り付く、やっと夜が明けた。流れの早い雲が赤く染まる。なだらかな斜面も標高2000mからは急になるのでクトーを付けて登って行く。そして稜線手前から暴風になる、もう厳冬の風ではないのだが寒い。手袋もウエア―も春仕様、ちょっとナメてしまった。暴風に耐えて山頂へ、剱が美しい。しかし余韻に浸れない。山頂に着き記念写真撮ってそのまま高度を下げる、スキーを飛ばされたら帰れないからだ。何とか滑降準備したら逃げましょう。

スキーを履くともう安心、一気に滑り降りる。あっという間に大日平、ここはポカポカ、天国です。トレースを追いかけ鞍部に到着、ここからのデブリ斜面は雪が腐り滑りにくいが無事に道路に合流した。帰りは急こう配のおかげ快適にゲートまで滑って来れた、後はチャリに乗って立山ゲートへ。若者1名がチャリを押し歩きして登っていた。終わってみれば29kmの道のりで9時間チョイ山行。無駄のないルートで会心の山スキーでした。。。

ここしか渡れない。

快適な沢ときれいな月夜。

大雪原の大日平。

豪雪地帯も今年は雪が少ない。

さあ、夜明けだ。山頂はまだ遠い。

振り返ると対岸の弥陀ヶ原が見えていた。

クトーでガンガン登って行く。

稜線の大日小屋が見えた。

風地獄。

剱に励まされる。

大日岳名物、大雪庇。

山頂はこの辺りか。

逃げましょう。。。

コケたら止まらない。

ここまで下りるともう安心。