笈ヶ岳(1841m) 清水谷遡行〜西尾根周回 戻る
メンバー 僕 YASUHIROさん
2015年10月25日
雄谷林道終点3:30〜北電取水口4:10〜水晶谷橋5:30〜清水谷作業小屋6:07〜清水谷入渓6:40〜二俣7:45〜笈ヶ岳山頂9:58〜10:15〜西尾根下降〜西尾根口11:37〜水晶谷橋12:05〜取水口13:04〜林道終点13:30
笈ヶ岳には厳冬期と残雪期に行ったことがあるが無雪期には行ったことが無かった、なので、YASUHIROさんと清水谷を遡行して山頂に行く事にした。厳冬期の厳しい笈ヶ岳を2回も味わったので今の時期は大したことないだろう…。
深夜3:30に雄谷林道終点を出発、事前に下調べして車が入ることを確認していた。記録が無いと言う清水谷、どんな困難が待ち受けているのか、地図を見るとゴルジュ帯に滝マーク。沢が快適なら沢を下って帰る計画、ロープ50mに完璧な登攀道具を背負い進む。荷物が重い。管理道を行き取水口に到着したら堤体を渡り対岸の登山道に進む。この先は荒れ気味の急こう配で谷が深い、始めて来る場所はワクワクする。しかし地図に無い道はどこまで続くんだろうとYASUHIROさんに尋ねると、清水谷までだよ。え?ゴルジュと滝は無いよ。えぇー!知らなかった。核心部無し…、この登攀道具はただの重りだ。
歩く事2時間半で西尾根口にある作業小屋に着いた、やっと明るくなり正面に山頂が見えた。しかしこんな山奥に手入れされた小屋があるなんて…休憩小屋ではないので中に入れなかった。ここで沢靴に履き替え準備をする、気温がかなり下がってきている。温度計を見ると−1度、寒いはずだ。さあ入渓、水の少ない清水谷を行く。こうなったら山頂まで登攀道具を担ぎ上げるぞ。なるべく足を濡らさないように進むがコケで滑ってドボン!YSHRさんは今日フエルトだから快適に進んで行く。
足が冷たい、それ以上に手が冷たく痛い。指がちぎれそうだ。ナメていたのでフリース手袋を持ってこなかった。
我慢の登りも体が暖かくなってきて快適になる、重荷のおかげか。1時間程で二俣になり左の山頂方面に進む、そして直ぐに水が枯れてきた。上部には山頂の岩峰が見えてきた、もう射程圏だ。日の当たる所で靴を履き替えようと登るが谷には一向に日が差さない。途中に熊のデッカイ糞があった。かなり登ってやっと日が差し靴に履き替える、後方にはシリタカと冬瓜山が見えブナオ山も。前方は岩峰が迫ってきている。ここからが今日の核心だ、急登の岩場を慎重に進んで行く、草地がありロープはいらなそうだ。この緊張感と高度感がたまらない。藪をちょっと漕いで山頂に登り上げた、もちろん貸切、展望も素晴らしい、頑張って良かった。写真を撮ったら藪を漕ぎましょう。
西尾根の藪は濃い、下りで良かった。赤布が10mごとに付けられ道を外すことはなかった。背丈ほどの藪に苦労しながら下って行く、そして尾根の中腹まで下りると藪漕ぎから解放された。後はダッシュ、下から年配の夫婦が登ってきた。若者より気合が入っている、そして西尾根口に到着。ここにも年配の夫婦が散策に来ていた。さあ紅葉を楽しんで帰ろう、崖の道は険しく慎重に進みアップダウンを行く。行きは暗闇で分からなかったが危険な道だった。
取水口を過ぎればもうすぐそこ、林道終点にゴール。10時間完全燃焼でした。
清水谷に入渓する、奥には山頂が見える。
コケだらけの沢、フエルトソールが正解。
二俣を過ぎると水が無くなった。
いつまでたっても日が差さない。
山頂の岩峰、あそこを登って行く。
振り返るとシリタカ山の奥に白山。
岩峰に取り付くと核心だ。
テッペンが見えたぞ。
厳冬期に滑り込みたい清水谷。
藪を漕いで山頂に着いた。
続いて藪を漕いで西尾根を下降。
遠ざかって行く山頂。
登りは辛いだろう。
作業小屋がある西尾根口にやっと着いた。
水晶谷橋が見えた、水晶谷は大笠山に行ける。
北電の取水口。道もないのに作るのが大変だっただろう。