苗場山(2145m) 棒沢〜お花畑沢遡行〜昌次新道周回 戻る
メンバー 僕
2015年8月2日
小日橋ゲート1:10〜棒沢橋1:49〜入渓2:00〜上ユウビツ倉沢出合4:30〜1900m稜線6:29〜苗場山山頂6:59〜7:15〜赤湯山口館9:02〜棒沢橋9:51〜小日橋ゲート10:22
連日の猛暑で暑いので沢に行くしかない、しかし百名山も終わらせたい。という訳でまだ登ってない苗場山へ棒沢遡行して行く事にした。この沢の記録を見ると1泊ばかりでワンデイの記録が見当たらない、ワクワクドキドキで深夜にスタートするしかないだろう。 前日の仕事を終えたら高速で湯沢まで行き、苗場スキー場から林道を走り小日橋のゲートで車泊する。睡眠時間は3時間、気合があればこれで十分。いざスタート。
月明かりがきれいな夜だった、ヘッドライトがいらないくらい明るかった。ゲートから先の林道を歩き40分程で棒沢橋に着いた、チャリを持って来れば時間短縮できたのに…。ここで沢靴に履き替え、ヘルメットを被り沢に入って行くが直ぐに巨大堰堤が立ちはだかっていた。これはダメだ、一旦戻り登山道から藪を漕いで堰堤上に出る。沢は月明かりが届かないので暗闇だ。河原で水に足を入れても冷たくない、広い河原を進み行く。しかし直ぐにゴルジュになっていた。歩き始めて10分で入水ですか。暗闇のゴルジュは不気味だが行くしかない、腰上まで浸かった。
このゴルジュはずっと続いていた、明るいと面白いが暗闇では勘弁してください。へつったり浸かったりの連続で遡行していく。30分程で7m程の直瀑が現れた、ライトで辺りを見渡すが高巻はできそうもない。できれば明るい時に現れてほしかった。滝の脇に取り付いて登って見る、何とか行けそうか、ダメなら登攀道具を出すしかない。途中まで登り1歩がいやらしい、暗くて手元しか見えないので怖いがもう降りれない。登るしかないのだ…。ふぅ、何とか登り切った。よく見るとハーケンが残置してあった。この先もゴルジュに滝、早く明るくなって…。そして深い水深の所に来た、ここは泳ぐしかない、暗闇の水泳は変態です。数m泳いだ時右手のポールが外れた、慌てて探すが暗くて見えない、そして流れも早く1本なくしてしまった。
ちょっとブルーになりながら先を行く。標高は1200mを越えたか、ゴルジュが終了して登りやすくなった。しかしまだ真っ暗でライトが当たっている所しか見えない、美しそうな滝が何本かあったがよく見えずに残念だった。そして4時頃から明るくなり始めた。ほとんど休憩なしで登ってきたから明るくなって初めて休憩した。この先はもうどんな滝でもゴルジュでもかかって来なさい。だがもう核心は終わったみたいだ…。順調に高度を上げ苗場山が見えてきた、朝日に赤く染まっていてきれいだった。1400mで左のお花畑沢に行く、少し登った所で突然おはよう!と声をかけられビビってしまった。まさか先行者がいるなんて…。幕営適所で前泊していたらしい。僕のワンデイに驚いていた。
お先に!と先を行くとまたゴルジュが現れた、超狭いが超深く激流。へつって進むが進めなくなった、水に入っても良いが何かいい方法は…。両足を大きく開き対岸に着けた、気分はジャッキーチェーン!上手い事進めたが股が攣って痛い。今度からジムで柔軟体操をしよう。やがて水が細くなり稜線が迫ってきた、傾斜もきつくなり足が重たい。登り上げやすそうなルートを選び進むが笹薮で中々進めない。一旦下り別ルートで進むが稜線直下でまた藪に阻まれた。急登の激藪は登りずらいが何とか稜線に着いた時の達成感は病みつきになります。沢靴のまま山頂を目指し登り人の多い山頂に到着、やったぜ!
すぐ下の小屋で休憩しながらシューズに履き替え下山開始、しかし夜露に濡れた草でシューズは早くもびしょ濡れ。高度が下がると暑くてシャツも汗でびしょ濡れ。今日は最後までびしょ濡れだった。終わってみれば9時間ちょいで距離は25km、
新たな記録が作れたでしょうか。完全燃焼です。
気持ちがいです。。。
赤く染まる苗場山。
ジャッキーチェーンの気分になます。
マイナスイオンたっぷり。
あの稜線を目指そうか。
残雪もありました。
四方八方藪だらけ。
稜線から見下ろすお花畑沢。
湿原の池塘はきれいだった。
ずっと居たくなります。
やったぜ、記念写真。
森にも癒された。