赤石岳(3121m)    戻る


メンバー 僕


2015年5月3日


椹島1:08〜赤石小屋4:49〜3030m稜線7:47〜赤石岳8:05〜赤石小屋10:05〜椹島12:05〜畑薙第一ダム15:00


前日の悪沢岳には雪がほとんどなかったので、今日はスキーを置いていきシューズで登山することにした。昨夜は椹島でツエルトを張り仮眠して夜中0:00に起きた、2日連続の寝不足だが行くしかないだろう。暗闇の中荷物をまとめて登山口に移動し、藪の中に要らない荷物を隠してスタート。登り始めの急登がキツイ、早くも汗だくになる。密林の登山道を黙々と歩いていく、夜明け前に猛烈な眠気が襲ってきたが夏道を寝ながら歩くわけにはいかない…。しかし眠い、5分程座り込んで寝たらすっきりした。ここも2400m程で雪が出てきたがカチカチだからシューズが濡れずに済んだ。登山道の右側が明るくなり始め空も赤くなってきたが展望がきかない。

GPSを見ると小屋までもうすぐだ、何とかご来光に間に合うか。雪が残っていてダッシュ出来ない。やっと小屋に到着し展望がきく高台に上がったら太陽も上がっていた。1分程遅かった、残念。寝たせいだ。。。前泊者がいるらしくトレースが残っていた。目指すピークも見えてきて気合が入る。この先はずっと雪が繋がっている、スリップに注意しながら進む。富士見平から先はトラバースが続く、カチカチ斜面でヤバそう。小赤石に続く尾根の冬道はもう藪が出て使えない。
アイゼンを履きトラバースすることにした。滑落したらタダでは済まない。3点支持で慎重に行くがアイゼンはスキー用のワンタッチアイゼンで、シューズに合うわけない。何度も外れ泣きが入る。気温が上がれば問題ないが待ってられない。

緊張の連続、スキーなら全く問題ないがツボ足のトラバースは危険だ。足が決まれば余裕も出てくるが、いつアイゼンが外れるか分からないから大変だった。やっと稜線に登り上げると山頂まで雪が繋がっていたが、足が痛いのでアイゼン外し雪のない所を進んだ。風が強くアウターを着て山頂に到着、小屋からが甘くなかった。誰もピークに行かないのが分かった。ここも絶景、3000m超の展望は素晴らしい。寒いので写真を撮ったら直ぐに下山開始、分岐まで降りて再びアイゼンに履き替える。ビビりながら下降するともう雪が緩んでいた、雪が緩めばもうこっちの物、コケないようにドンドン降りて行く。2時間で小屋に着いた、途中で単独行とすれ違う。ルートを心配していたがトレースが付いていることに安心していた。

小屋の前で休憩して後は椹島で降りるだけ、登山者は他にいなかった。急登の下りも大変だったがちょうど2時間で椹島に着いた。GWなのに静かな山を楽しめてよかった。満足です。さあ、これからが試練…。パンクしたチャリで16km先の畑薙第一ダムまで戻らなくてはならない。押し歩いたり下り坂で乗ったりしながら3時間。何よりスキーを担いで3時間は地獄でした。途中でトレランの人や折り畳み自転車の人に追い抜かれた…。ヘロヘロになりゲートに到着し交番で下山届を出して終了、完全燃焼でした。南アルプス最高。。。

椹島でツエルトを張り仮眠した。

明るくなってきたが密林で見えない。

ちょっと遅かった、、、

小屋の先の尾根を行く、遠くに山頂が見える。

雪が出たり消えたりの夏道。

ここから先は緊張の連続でした。

スキーが無いと怖い、、、

トラバース斜面上部。

稜線に上がると山頂まで雪が繋がっている。

着きました、貸切です。

縦走登山のオアシス、避難小屋。

遥かに続く稜線。

この階段がスタート地点。椹島。

赤石ダムはエメラルドグリーンでした。