四ッ岳滑降(2744m)北東ルート    戻る


メンバー 僕 YASUHIROさん 名人


2015年1月11日


平湯キャンプ場4:23〜渡渉点5:32〜2035m樹林帯境8:47〜四ッ岳山頂9:53〜10:05〜滑降〜渡渉点11:00〜平湯キャンプ場11:29


先週初めから風邪をひいて週末にようやく治ったが、体力は回復していない。だが山に行くしかないだろう、早朝発で平湯キャンプ場から北東ルートを行き山頂めざした。

僕らの他に出発しようとしているパーティーがいた、先に行かれてはならぬと、慌ててスタートする。駐車場から取り付くと単独のトレースが伸びている、いったい何時にスタートしたのだろうか。トレースを使わせてもらい進む。多少のアップダウンを
作っていたが、まあ大丈夫。渡渉点まで来た。そしてトレースは渡渉せずに先に伸びている。新たなルート開拓か、間違いか。僕らはトレースを外れてルートを作る。台地に上がると尾根に取り付くまでは慎重にルートを作って行く。
再び単独トレースが現れたがそのままラッセルで進む。後続のライトが時折見えるが決して近づいてこない、なぜだろう?やがて単独トレースと離れ僕たちは北東ルートに舵を取る。

樹林帯は膝ラッセルで交代して進む。そして名人の番になったら何かに火が付いたように猛スピードラッセルが始まった。僕は病み上がりで付いていくのがやっと…。おまけに汗も吹き出しシャツが濡れだした。体調を考え1枚余計に着ていた。
また交代して僕とYSHRさんはいつものペースで発汗を抑えるが再び名人先頭。汗が滴り落ちているのに怒涛のラッセルが始まった、背中には俺に着いてこい!と書いてあるようだった。もう休憩やエネルギー補給なしで一人でトレースを伸ばしていく。どうしたんだ名人、彼女が出来たのか。今まで体力落ちた事を2人で愚痴ったことはごめんなさい。もう言いません、いや言えません。完全復活です。あっという間に見えなくなった、、、

2人で名人の後を追いかけやっと見えたのが樹林帯を出た所だった。待ちくたびれて寒そうだった。ここからは風も強くなりラッセルもほぼ無い、いつものように視界もなくなりかけた頃真っ白いライチョウが2羽現れた。ラッキーでした。
地獄の中に突き進むがゴーグルのおかげで視界良好、GPSで確認してピークに立った。風は強く−13度。地獄の四ッ岳。しかしいつもは極寒地獄の山頂だが、東北地獄に慣れたせいなのか、大したことなかった。
直ぐに滑降準備してGO! 少し高度を落とすと視界が何とか確保され滑り込む。そして樹林帯に入り込むと、もう激パウのオンパレード。僕たちの貸切でした。至福の滑りはあっという間に終わりトレースに乗っかる。そして行きで単独が渡渉せず
向かって行ったルートを降りてみた。急斜面過ぎて面白味半減、渡渉点の遥か上に出た。このルートは使えないな…。
シールを貼って登り返しキャンプ場まで速攻でした。

名人の顔つきが違っていた。

樹林帯のラッセルも凄い勢いでこなして行った。

樹林帯を出ると地獄の始まり。

真っ白いライチョウはきれいだ。。。

2500mを越えると氷の世界。

何も見えないピークに着いた。

風に飛ばされないように、滑降準備。

さあ、楽しみの始まりです。

激パウ。

貸切です。

雪を舞い上げて落ちてゆく。

渡渉点上部。氷柱が連なっていた。