北岳(大樺沢)滑降と間ノ岳ワンデイ 戻る
メンバー 僕 名人
2015年5月6日
夜叉神1:52〜広河原2:52〜大樺沢〜1980mスキー歩行4:47〜3020m稜線7:54〜北岳山頂8:32〜8:43〜北岳山荘9:13〜間ノ岳山頂10:24〜10:37〜北岳山荘11:23〜3020m稜線12:05〜
滑降開始12:24〜1980m12:52〜広河原14:00〜14:12〜夜叉神14:52
南アルプス遠征の最終日は北岳と間ノ岳ワンデイにチャレンジすることにした、地元の名人もまだやってなかったので共にチャレンジした。前日の富士山を滑り降りてから渋滞を避け山梨に向かった、名人は家が近いので一旦帰り出直してくる。
僕は途中の温泉でまったりして夕方夜叉神に向かった。連休終盤だから駐車場は結構空いていた、弁当を食べ早々と眠りに着いた。
深夜に名人到着、気合が入っているのか随分と早い到着だった。さっさと支度をして外に出ると快晴で月がきれいだった。2人でチャリにまたがり14q先の広河原を目指す、椹島まで行った時の荷物より遥かに軽く快調に飛ばしちょうど1時間で到着した。対岸へ吊り橋を渡りここでシューズに履き替える。4日前に名人が偵察山行に来ていたので先頭になってもらい大樺沢登山道を行く。今の時期は橋が外され途中から廃道の道を進んで行く、急斜面のガレ場や大規模な崩壊地をビビりながら通過し、1980mで雪が出てきた。さすがは偵察しているだけあってうまいルート取りだった。
ここから標高3020mの稜線まで雪が付いているから帰りが楽しそうだ、スキーに履き替えクトーを付けカリカリ斜面を進んで行く。デブリが歩きずらくてしょうがない。やがて明るくなり高度が上がって行くと正面に北岳がドーンと見えてきた。正面はバットレスでしょうか、滑ってみたいしクライミングもしてみたい。朝日が当たりきれいだった。振り返ると雲海に浮かぶ八ヶ岳が見えた。日向に出た所で日焼け止めとサングラスをかけ登って行く。2700m辺りから急登になり雪も緩んでないからスキーでは無理、板を担いで行く。ちょうど前日のトレースがあり使わせてもらう。この急登はかなり手ごわい、汗だくになりやっと八本のコルの上の稜線に出た。ここでスキーをデポしてシューズを履き北岳山頂を目指した。
夏道の日陰は雪が残っていて危険なので避けながら登り詰めやっと山頂に着いた、やりました。絶景です。昨日登った富士山、中央、北アもクッキリ!かすかに白山も見え感動、、、酔いしれたいが目の前に見える間ノ岳に行かなくてはならない。
記念写真を撮ったらGO。稜線は雪が無く登山道を行く、あっという間に北岳山荘を通過。標高が下がると暑くてもう夏山の雰囲気だ。アップダウンの連続で足にくるが我慢しかない、途中でライチョウのつがいに出会った。ここのライチョウも逃げないからまたモデルになってもらった。山頂への最後の登りは辛い、でもすぐそこ。2人そろってゼイゼイ言いながら何とか山頂に着いた。二座とも貸切です。こんな贅沢は他の山では味わえないだろう。
間ノ岳の展望も最高、先日登った赤石、悪沢も見えた。この展望は頑張った人だけ見れます。もう酔いしれてもいいでしょう、、、イヤダメだ。早く下山して金沢まで帰らないといけない。写真を撮ったら行きましょう。駆け下りるように稜線を下って行く、もうライチョウはどこかに行ったようだ。一時間かからず小屋に到着し最後の登り返しだ。シューズだから足が軽くて良かった。昔名人はゲレンデブーツで雪のない稜線を駆け抜け間ノ岳の細沢カールを滑ったそうだ、昔はただ者ではなかった。
スキーをデポした所に着き滑降準備をする、楽しみはこれからだ。標高差1000mの滑降が待っている、雪も緩んでいるだろう。さあ滑ろう、ザラメだから急斜面でも全く問題ない。写真を撮り合いながらドンドン滑降していく。
これが春スキーの醍醐味、でこぼこカリカリ斜面がスベスベ斜面に変わっている。誰一人いない貸切斜面です。途中休憩を挟み雪の末端まで滑り込む。加速していく僕たちに熊が慌てて逃げ出していく、シカも猛ダッシュで逃げて行く。ここは名人の庭ですよ。。。あっという間に滑降終了、スキーを洗ってシューズで下って行く。改めて崩壊地を見ると凄い事になっている、かなり危険なルートです。
広河原に着いたら後はチャリで戻るだけ、林道をかっ飛ばし夜叉神に着いた。終わってみれば13時間の山行、今日も完全燃焼でした。
初めからクトーを付けて行く。
朝日が当たる北岳が見えてきた。
高度が上り振り返ると八ヶ岳。
急登は板を担いで登る。
稜線に上がると鳳凰三山が見える。
3000mからの富士の眺めもいい。
北岳山頂に行く。
もうすぐ山頂。
着きました。バックは甲斐駒岳。
次は間ノ岳だ。
先日に引き続きまた出会えたライチョウ。
まだまだ遠い。
もうちょいで山頂だ。
やりました、この時期二座ワンデイの記録あるのかな?
塩見から赤石までの展望が素晴らしい。
ここから見る北岳は名峰の姿だ。
3020mからの滑り。
急斜面を滑り降りる。
ジャンプターンしかないでしょう。
この崩壊地は危険でした。
無事に夜叉神へゴール。