厳冬期 初雪山滑降(1600m) 戻る
メンバー 僕 YASUHIROさん サブちゃん
2015年2月22日
朝日小川ダム2:50〜尾根取付3:16〜標高800m尾根上5:00〜山頂9:10〜9:25〜滑降〜標高1167ピーク登り返し10:26〜林道合流11:12〜朝日小川ダム11:33
今日は昼から天気が崩れ気温も高くなる予報、いろんな山域の天気予報を見ると唯一黒部、朝日町方面が午前中晴れになっていた。なので、朝日小川ダムから初雪山に行ってきた。天気が良ければ展望が最高と聞いていたが、実際見ると感動の連続、山ヤの魂が燃えていた。
早朝2:50に朝日小川ダムをスタート、気温は高く手袋は薄手でOK。帽子もいらなかった。今日は久しぶりにサブちゃんが合流、何やら最近、白馬の暴れん棒の異名が付いている、白馬生活をエンジョイしてるんだろう。今日は初雪山で暴れて下さい。暗闇の林道をダム沿いに進みちょっと長いトンネルをくぐる。さらに進み標高800mの鞍部に突き刺さる谷筋に取り付いた。杉林の急登を行くが暑くてたまらなく息もあがる、これで花粉が飛び散っていたら僕だけ敗退だったろう。
チビラッセルを交代で行きGPSを見ながら沢筋に入る。先頭のサブちゃん巨大な雪壁に太刀打ちできない、僕が道を切り開き先へ進む。やがて狭く急な谷となり標高を稼ぎ800mの鞍部に着いた。
まだ暗く周りが見えない、ここからは尾根を行くのだがアップダウンやピークが多くルート工作しながら進むしかない。いつものように先頭はGPSを見ながらルートを作り、1167mのピークの巻に差し掛かった。修行中のサブちゃんはまだまだルート工作は上手ではなく、僕とYASUHIROさんでルートを伸ばしていく。サブちゃん後ろからしっかりと勉強しているようだった。巻が終わるころ辺りも明るくなり、遥か奥に初雪山のピークが見えた。終始ピークを眺めながら登れる素晴らしいルートだ。
そしてこの山域だけ空は晴れていた。最近の天気予報の精度は上がっているんだろう。尾根を進み行くと右手に毛勝や大明神、左手には白鳥山、後ろは富山平野に日本海。もう最高です。
次は1223mのピークの巻だ、ここのトラバースは結構際どくスリップしたらどこまでも落ちて行く、雪質が悪ければ無理だろう。際どくルートを作り突き進む。トラバースが終わるとさらに初雪山が大きく見えモチベーションが上がる、しかし山頂はまだ先だ。気温も段々と上がってきている、早く行こう。ここからは小さな巻だけなのでサブちゃん先頭に、だがシールに雪が貼り付き団子状態になっている。ヤバイ、サブちゃんが暴れだした、ダンゴのままラッセルして行く。何ちゅう体力、ダンゴが成長して10cmは超えているではないか。トレースがツボ足のようになっている。今日は山の暴れん坊だ。
山頂部は風が強くなってきたがまだ問題ない、そして最後の登りを終えピークに立った。もう絶景です、朝日岳がドーン。能登島や半島の先端も見える。空気が澄んでいて富山の街並みもはっきり見える。頑張って良かった。記念写真を沢山撮って滑降準備をする。ちょうど雲がかかり始め太陽が遮られた、これで滑りも楽しめるだろう。みんなで山頂からGOー。日本海めがけて滑り降りて行く、雪質のまずまずでパウダーだ。楽しい。嬉しい。ありがとう。
苦労して作ったルートのおかげであっという間に登り返し地点に着いた。本来はトラバースで帰るのだが、また快晴になったので1167mピークに行き写真を撮ることにした。
登り返し振り向くと初雪山までの稜線がクッキリ続いているのが見える。これを見たかったのだ。中々見られない景色だ。初雪山のピークは無理な人でも1167mのピークまで頑張れば絶景に出会えます。さあ、もう後は林道まで滑り降りるだけ、
雄叫びを上げて速攻で滑り降りた。今日はまさしく頑張った人だけにご褒美とおまけが貰える素晴らしい山行でした。初雪山最高。
1167mの巻、向こうに見える鞍部まで行く。
山頂が見えてきた。
トラバースの連続だが行くしかない。
巨大雪庇に気を付けて。
実技講習中のサブちゃん。
朝日に照らされる山頂。
刻み込まれたトレースが続く。
山頂のアンテナが見えてきた、もう近いぞ。
サブちゃん、もう止まらない。
朝日岳が出迎えてくれた。
6時間20分着きました。
僕と朝日岳。
山頂からレッツゴー。
画になるYASUHIROさん。
滑りが上手くなったね。
長大な稜線、万里の長城ならぬ朝日の長城。