白山初滑り(2702m)    戻る


メンバー 僕


2014年11月4日

砂防新道往復

別当出合3:50〜甚之助小屋5:10〜5:19〜弥陀ヶ原6:08〜山頂7:20〜7:39〜甚之助小屋8:38〜別当出合9:25


日本海を発達した低気圧が通過したおかげで白山にもやっとスキーが出来るほどの降雪があった。休みはないが行くしかない、仕事が終わり車にスキーを積み込み別当出合で車中泊した。
朝3時前に起きると激しい雨が降っていた、止んでほしいと願いながら準備をしていると小降りになってきた。カッパを着て3:50に出発、兼用靴でガシガシと歩き進む。スキーは重たいが先日重荷で中宮道をワンデイしてきたから大丈夫。
しばらくして雨が上りカッパを脱いでスピードアップする。中飯場で積雪が見られ気合が入り、別当覗き辺りで一面真っ白の世界になる。暗闇だったがライトが雪に反射して明るく歩きやすかった。
大汗をかいた頃甚之助小屋に到着、夏場は立ち寄らないが中に入りスキーにシールを張り休憩と栄養補給をした、ドアを開けスキーを履き歩き出すとたまらなくうれしかった。この瞬間を待っていた。

もうどこでも歩ける積雪でサクサク行くが滑りにはチョット積雪が足りない。途中のトラバース道は方斜面になっていたがスキーなら問題なし、十二曲がりで雲から抜け出した。上空は快晴、山は下界より天気が崩れるのが早いが回復も早い。
日の出前の弥陀ヶ原に上がると白山がきれいな姿で迎えてくれた、しかし上部は風が吹き荒れて寒そうだ。木道を進み室堂には上がらず沢を行く事にする、もう十分積雪があるから山頂まで繋がっているだろう。
標高が上がると風が吹き出したので、防寒対策とノーズガードを付けて行く事にした。振り返ると朝日が別山や弥陀ヶ原を染めてきれいだ。
2500mを超えると猛烈な風で雪が吹き飛び岩が露出して歩きにくいが山頂直下の沢は雪が豊富だった。

猛烈な風に耐えスキーを履いたまま山頂に到着、もうたまらない。1番乗りです、誰もいません、幸せです。。。写真を撮り神社でお参りをして滑降準備をする、頂上直下はまだ雪が少ないので少し降りた所からエントリー。岩の心配がないので
思いっきりターン出来た。楽しい滑りもすぐに終了、後は地雷に気を付けながら滑った。室堂下で後続のスキーヤーが登ってきた、ちょっとお話すると読者さんでした。今日僕が登るのを知っていた、早起きすれば一緒に登れたのに…。
あった言う間に弥陀ヶ原、スキーは早い。黒ボコから下は地雷だらけで何度もガリッた、それでもしばらくはスキーで降りた。そして滑降は終了!ボロボロ覚悟なら甚之助まで滑れるが心臓と板と財布に良くないので担いで降りることにした。
この辺りからツボ足の登山者とすれ違うようになる、ほどなくして小屋に着き小休憩。ダッシュしているが兼用靴ではなかなか足が進まない。

また汗だくになりながら下ると小松ブルーベル山の会のMさんと出会う、朝の天気と白山の雪に誘われ登ってきたそうだ。ベテランのMさんは山スキーもするのだが今日は担いで来ていない、もったいないな。
その後登山者に出会うことなく別当出合に到着、5時間半もかかってしまったが最高で幸せな初滑りとなりました。


暗闇でも周りに雪があると明るい。

甚之助小屋でシールを装着、もうウズウズして仕方ない。

上空は快晴だった。

夜明け前の白山と山頂目指す僕。

夜が明けたようだ、今日は極上のご来光だったろう。見たかった、、、

僕の後ろにトレースが続く。

山頂まで雪が繋がっている沢筋。

行く手を阻む岩の数々、必ずルートはある。

強風の山頂部、エビの尻尾が成長している。

スキーで登り上げました。

奥社も白が似合う。

初滑り。

もう幸せです。。。

弥陀ヶ原まであっという間でした。

さらば白山。