白山中宮道〜砂防新道    戻る


2014年10月18日


メンバー 僕 (妻敗退)


中宮登山口3:51〜シナノキ平小屋6:37〜6:52〜滝ヶ岳7:57〜ゴマ平小屋8:59〜地獄覗10:36〜お花松原11:46〜山頂13:06〜13:17〜甚之助小屋14:05〜別当出合1:52


中宮から白山までの標高差が2020mで距離が20km、嫌になるほど長くて辛いルートだが登り上げる達成感がたまらない。山スキー前の体力作りにもってこいのルートに出かけた。
予定は中宮道を登り室堂の避難小屋で1泊して加賀禅定道を下りハライ谷に着くルートだったが、砂防新道に下山してワンデイしてきた。荷物の重量は20kg近くありこれを背負ってワンデイするなんて、拷問のようだった。

早朝4時前に妻と中宮から歩き出す、放射冷却でとても寒い朝だが歩き出せば暖かい、重荷のおかげだ。妻は前日から風邪気味でいつもよりさらに足が遅く心配だった。林道をしばらく行き橋を渡ると登山口でここから
いきなり階段の急登続く。中宮名物の洗礼です。汗だくになり登り上げた時動く物体があった、登山道のすぐ脇の木の上で猿が寝ていた、暗闇では猿も見えないらしく全く逃げようとしなかった。
階段を終えると次は尾根上まで急登が続く、早朝から辛い試練だった。

尾根に登り上げると暖斜面のアップダウンが続きやがて夜明けとなり明るくなってきた、山頂は雪が積もっており今日は初冠雪だろう、雪の山頂に早く行きたいがまだ18km先だ。シナノキ平で休憩しおにぎり食べて出発、小屋の周りは
巨木に囲まれ癒される、天然ナメコもあり今年は新しい原木を発見した。進んでも進んでも標高が上がらない登山道を進むが妻は咳き込むようになってきた。約1時間程進み滝ヶ岳の道標が現れた、ゴマ平小屋までまだ2qチョイ
これを見て妻は敗退を決意したようだ。体調が悪化すればこの先危険だから仕方ない。僕はこの先行く事にし分担した荷物を貰い受ける、気を付けて行ってね、と別れ行く。しかし重量が増えたザックは重い。

ほどなくゴマ平に到着、眼下にスーパー林道が見え、紅葉狩りの車がたくさん走っていた。写真を撮ってすぐ出発する、急登を登りさらに行き三俣峠辺りで下山者とすれ違う、半そでのトレランする人だった。荷物もほとんどなしで
余裕でワンデイするのだろう。間名古の頭直下に来ると以前山スキーで滑ったシンノ谷が見え懐かしく思えた、さらに進み楽しい滑りだった間名古谷源頭に着いた。今シーズンも滑りたいな…。
地獄尾根が見えだし標高がだいぶん上がってきたと実感でき、ここから先は終始白山を眺めながらの登山となる。快晴の直射日光で雪が朝より消えている。

北弥陀ヶ原ぐらいから積雪がありお花松原から上は雪景色で気分が高ぶる。沢筋を登ると積雪も増えラッセルとなったがなんだか嬉しく大汝の鞍部に登り上げた。上はやはり雪が消えかかっていて足元の悪い道を行き山頂を目指す。
重荷で最後の登りが辛く足が進まないがやっと山頂に到着、時間を見るとまだ13時だった。これからどうしよう?、この荷物で加賀禅定道を下っても途中で暗くなるし室堂でビール飲んでまったりしようか…。しかし時間がもったいない、
僕の性格では無理だ。山頂から妻に電話すると繋がった、無事下山して車で走っている所だった。じゃあ僕も下山しよう、別当に迎えに来て。荷物の重量が減ることもなく下山となった。

下りは肩と腰に負担がかかり登りより辛い、何も手を付けない宴会食料とアルコールにガソリン燃料が重すぎる。別当に着くころはもうフラフラだったが達成感が湧き上がってきた、ワンデイ11時間はハードでした。


暗闇の中お猿さんもお休み中でした。

夜明けと共に初冠雪が確認できた。

シナノキ平避難小屋、大自然の中の小屋です。

新しく発見した原木。

癒される。

ゴマ平避難小屋、北縦走路との分岐でもある。

重荷を背負って行く僕。

森林限界を超えると展望が待っている。

徐々に積雪が現れてきた。

絶景です。

大汝の鞍部へ、沢を詰める。

ラッセルだ、嬉しい。

山頂部は雪が消えかかっていた。

達成感いっぱいです。