岩屋俣谷〜別山谷左俣〜チブリ尾根周回    戻る


メンバー 僕 YASUHIROさん


2014年9月28日


市ノ瀬2:45〜別山谷出合4:28〜大滝6:04〜別山谷左俣9:07〜御舎利山稜線11:07〜別山11:21〜29〜チブリ小屋12:11〜市ノ瀬13:31


YASUHIROさんと別山谷左俣に行く事にした、距離は長く標高差で1600m程の沢登りとなる。左俣から稜線に上がるルートは別当出合からも見え御舎利山の斜面に何本かの筋のように見えるガレ場だ。
ワンデイで行く人はあまりいないだろうが気合を入れてチャレンジしてきた。

深夜3時発の予定だったが2人共気合が入っていたので2:45に市ノ瀬の駐車場を出発した、満天の星空の暗闇の林道を行くと先行者が一人歩いていた。追い抜くと山ガールだった、こんな時間に一人で山に向かうなんて
相当に気合が入っているのだろう。気を付けて!
林道を外れ堰堤を4つ越え沢に入った、暗闇の中ルートを行くYASUHIROさんはもう3回程来ているのでベテランです。ライトを頼りに水量の多い河原を進む。

気温は高めで水もそれほど冷たくなく快調に進み暗闇の別山谷出合に着き別山谷を行く、水量はやや減ったものの単調な河原歩きが続いた。しばらく行きGPSを見ると支流に入っている!?おかしい分岐などなかったはずだが
1度川を下り出合近くまで行きGPSを見ると本流に戻っている。どうやら谷が深く衛星をキャッチできなかったらしい、慌てて登り返す。2台とも誤作動して暗闇だからGPSを頼るしかなかった。反省。。
やがて夜が明け周りが見えるようになってきた、小さな滝も出てきていよいよ面白くなるぞ!と思った矢先大滝が現れた。落差30mはあるだろうか?慎重にガレて滑る草付を登り右岸側からルートを探るがあと2手が届かない。

落ちたら終わりだから無理せず高巻する事にした、高巻も苦労の連続、とうとうバイルをだして慎重に進み滝上に出た。この先にも中滝があり左岸側から越えようとルートを探る。しかし支点替わりに使おうとした立木は信用できず
戻ろうとしたとき掴んでいた根が抜けヤバイ!とっさに反対の手で草を掴み滑落を免れた、足がきっちり決まっていたから大丈夫だったが落ちていたらかなりヤバイ場面だった。もう無理はしない。
高巻を終え核心部は通過したようだ、しかしいやらしい滝は続きレベルの高い沢だ。ようやく別山谷左俣に入ると急登になる、水も少なくなり始め高度を上げると水もチョロチョロになっていく、振り返るとチブリ尾根避難小屋が見え
その奥には雲海が広がり高度感があって素晴らしい。

更に高度を上げると景色が変わった、深いV字の谷になり両側にはスラブ状の岩盤が迫ってきている。まるで剱の岩場のような感じだ、白山にもこんな景色があるんだ…嬉しくなってきた。水が切れると沢靴を履き替え登る。
沢登りだがクライミングをしている感じで楽しい、しかし落ちたら終わりなので調子に乗らず慎重に行く。V字の谷を越えると浮石だらけの河原になった、もう稜線は近い、このガレ場はいつも別当出合から見ているガレ場だ。
あいにく下はガスで何も見えないが慎重に行きハイマツ帯を少しだけ行きちょうど御舎利山分岐の標柱の所に出た。YASUHIROさんとガッチリ握手。素人には厳しい大人の沢だった。
さあ別山まで行きましょう。山頂には人がちらほら、記念写真を撮り休憩する。白山の展望が素晴らしい、眼下には紅葉が綺麗、もう大満足です。

後は帰るだけ、いつものように写真を撮りながら走った。途中でポールを折り転倒したりYASUHIROさん勢い余ってコースから外れ落ちたりするトラブルがあったがこれも思い出…。完全燃焼でした。

暗闇の河原歩きから始まる。

別山谷でやっと明るくなり滝が出てきた。

へつりしかルートはない。

核心の大滝が出てきた。

ルートを探るが難しい、落ちたら終わり。

高巻も苦労の連続。

滝上にやっと出ました。

滝。

滝。

滝。

滝。まだまだ沢山ありました。

左俣に入り振り向くとチブリ小屋が見えた。

高度を上げると雰囲気がガラリと変わった。

深いV字谷で太陽が届かない。

さらに高度を上げるとスラブ斜面のクライミングになりました。

楽しい。

クライミングが続く。

ここ沢ですよ。

やっと御舎利山のシンボル、ガレ場に来た。

別山が見えてきた。

シンボルの向うに白山。

大人の沢は楽しかった。