層雲峡アイスクライミング    戻る


メンバー 僕 妻
12月26日


25日夕方金沢から新潟港に向かい妻と共にフェリーに乗り込みささやかなクリスマスパーティーをした。
翌朝からは海がシケだし船は大きく揺れだし妻はダウン、何とか苫小牧まで我慢できた。
フェリーを降りたら高速をブッ飛ばし層雲峡に到着。宴会して就寝した。
外は極寒だが車内は快適でぐっすりと眠れた。朝食食べて目的地まで行く。ちょうどいい所に駐車スペースがあり
準備してスタートする。
今日は錦糸の滝とライマンの滝に登る予定。誰も入っていないから1キロ先までのアプローチはラッセルだった。
石狩川の渡渉は際どく氷のブリッジが架かっていてそこを刺激を与えないように慎重に渡り錦糸の滝の下まで行った。
氷は出来たてでまだ誰も登っていないだろう。アックスを振りアイゼンを蹴りこみ取り付く。氷は緩く緊張した登りが続くが
スクリューがしっかりと効いていたのでまだマシだった。もろい氷を壊して確実にアックスを決めて登り上げる。
いよいよ終了点が見えた時妻がロープ一杯のコール。えー、あと5mで着くのに…。ビレイを解除したら終了点に行けるけど
基本に忠実にアイススクリューで支点を作り妻に登ってもらう。時間がかかったが何とか登り50m懸垂下降で下に降りた。
ロープをたたみ次はライマンの滝に移動。腰ラッセルで苦しいが行くしかない。やっと到着したが北海道らしくない暖かさで
汗だくだ。準備して取り付くがここも氷が緩くおまけに気温が上がってきてるので足も手もなかなか決まらない。
一番の核心部は最後3mの登りで乗り越し部分だ。水の流れる音がして氷も薄い、アックスを振ってもなかなか刺さらず砕ける。
泣きが入るが氷が薄いのでアバラコフも作れず行かねば降りられない、本当に行くしかない。
なんとか乗り越えることができた、この達成感がやめられません。時期が早いとリスクもあり難しい。
支点を作りまた妻の番。今度はレベルが高いので登ってこれるかな。時間がかかっているし僕も寒くなってきたが声が通らないので
我慢する、引きおろしも考えたが何とか登攀してきた。たいしたもんだ、もう立派なクライマーだよ。
さすがに冷え込み何もかも凍り付き寒い。さっさと懸垂下降して帰ろう。
北海道は日没が早く暗闇直前に車に到着した、満足な1日でした。

国道脇の旧道をラッセルしながら進む。

ライマンの滝。後で行くから待っててね。

錦糸の滝が見えてきた、ツララが多そう。

錦糸の滝を登ってきた妻

先に懸垂下降して待ってます。

ライマンの核心部も登ってきた妻

最後の一振りで終了だよ。

ライマンも50m懸垂、ちょとビビってます。

ロープは色違いを使うとトラブルになりにくい。