大長山(百万貫岩からダイレクト尾根)1671m    戻る


メンバー 僕 ノザ

2014年3月15日

白峰ゲート0:56〜百万貫岩2:27〜標高950m鞍部3:37〜標高1500mやせ尾根5:51〜山頂6:43〜6:53〜百万貫岩7:55〜白峰ゲート8:57


午後から仕事があるが山には行きたい物好き2人。低山では物足りないのでそこそこハードなコースで白峰から大長山へ目指した。
この尾根は白山からもよく見え以前から狙っていたが1500mのやせ尾根の通過が核心で登攀技術がいる。ザックにロープ50mと登攀道具を詰め込み
深夜白峰ゲートを出発した。

新雪が15cm程あり踝ラッセルで林道を進む、スノーシェッドの出口は雪崩で埋まっていた。空は曇りで月明かりも時々覗かせ気分も高まる。一汗かいた頃
百万貫岩に到着。白山への道のりの1/3で林道アプローチが終わるから気も楽だ。ここから急峻な沢に取り付き950m鞍部まで目指すが吹き溜まりは激ラッセルとなり
苦労する。今日はスキーを担いで登攀する可能性があったので軽いファットを使っていた。ラッセルをこなし鞍部に上がると次はカリカリ斜面のトラバースが始まる。
1061mのポコの巻から始まり地図を見ると細長い平たん地が続く為標高1200mまで根性のトラバースだった。完璧なルートを作りノザにバトンタッチ。
気合が入っているのでガンガン登っていく。随分登ったころやっと明るくなり風も出てきて寒い、天気はいつの間にか厚い雲になっていたが視界はある。
ブナの原生林が霧氷に覆われ癒される。ブナ林を抜けるといよいよ1500mの核心部になるがここで天候が急変しホワイトアウトになり何も見えない。
とりあえず雪が安定しているのでGPSで位置を確認しながらやせ尾根をトラバースするこ事にした。ヤバければ尾根に上がる予定だがヤバいのか安全なのか全く視界が無い。
もう行くしかない。何とかトラバースで乗り切りロープを出さずに済んだ。重荷を背負って使わなかったが安全確保の大事な道具。あるのと無いのとは心の余裕が違う。
尾根は強風でGPS頼りで氷化斜面を行き山頂に到着。何も見えず寒いのでさっさと帰りましょうと支度をしていると少しの間だけ雲が抜け視界が開き周りの山々が見えたが
残念ながら白山は見えなかった。写真を撮って滑降へ。氷化斜面と核心部のトラバースラインを慎重に滑り樹林帯に入ると激パウのご褒美だった。
視界も開け存分に楽しんだ。苦労して作ったトラバースラインも帰りは快適であっという間に百万貫岩に到着。まだ8時前だし最後の林道を頑張って手漕ぎして仕事に行こう。
時間が早いので雪温も低くスキーはよく滑り快適に白峰に到着した。
この尾根は北斜面なので雪は下部まで豊富だった。

百万貫岩を過ぎた1つ目の沢から取り付いた。

ブナ林でようやく明るくなり始めた

天候が急変しホワイトアウト。核心部も見えない。

山頂も何も見えない。

5分後雲が抜けたがすぐにまた見えなくなった。

激パウで楽しんだ。

癒しの林で快適ラン。

白山を見ながら滑降。

最後はジャンプで終了。

雪崩れた雪に埋もれている。

ゲート到着、お疲れ様…いや仕事に行ってきます。