奥穂高岳3190m(直登ルンゼ、白出沢滑降)    戻る


メンバー 僕 YASUHIROさん


2014年5月11日


新穂高2:00〜白出出合2:54〜大滝巻尾根4:40〜事故現場お参り5:54〜穂高岳山荘7:44〜山頂8:41〜9:03〜滑降〜登り返し点9:21〜穂高岳山荘10:04〜
大滝巻尾根10:49〜林道合流11:42〜新穂高12:22


1年前の落石事故で亡くなったSドクターの慰霊に僕とYASUHIROさんで行くことにした。お参りを終えたら奥穂の山頂から直登ルンゼを滑降し涸沢まで滑り込み南岳から新穂高に
戻る周回を計画していたが2日前に積もった新雪がザラメになっておらずシールにダンゴとなり貼り付き歩行困難になるので南岳を中止して白出沢を滑降した。気温が高く暑さと戦い
西面の白出沢は氷化斜面と戦い甘くなかったがSドクターにお参りでき無事帰ってこれた。

深夜新穂高に到着しスタート準備をする。気温は思ってたより低いがチャリを漕ぐのでウエア―はザックにしまい2時ちょうどにYASUHIROさんと出発。白出出合までの上り坂で砂利道を
ガシガシ漕いで到着、汗だくだ。チャリをデポして雪のない白出沢を行く、堰堤を4つ程越えると雪が繋がっていた。快適ではないが登り上げ天狗沢出合で明るくなる。
さらに登り二手に谷が分かれる所が大滝の巻尾根。左から尾根に取り付き滝を巻いたら沢に戻る。

振り返ると快晴の空にそびえる笠が岳と白山がきれいだ。やがてカチカチ斜面になりアイゼンに履き替えて登る、高度感も増してきた頃Sドクターの事故現場に着いた。
花は無いので新芽が出た小枝とYASUHIROさんが持参したお供え物を供え2人でお参りした。登山者の安全を見守っていてください。
お参りを終えさらに沢を登るが上から氷や小石が沢山落ちてくる。ヘルメットは必需だ。小屋が目前になった時ここが落石現場だとYASUHIROさんから聞かされた。直撃してなくても
滑落すればただでは済まない危険な場所だ。

小屋に登り上げると登山者が山頂から下山しているのが見え降りるのを待ってから取り付いた。梯子を登り急登を慎重に行くと絶景が待っていた、もう最高です。稜線もいつになく慎重に行き
山頂にたどり着いた。写真を撮ったら滑降準備、ルンゼはもう雪が緩んでいるはず。山頂からエントリーした。締まった新雪が程よく緩みこの時期では中々味わえない雪質にエッジを効かして
ドンドン滑降する。視界もバッチリで楽しいが至福の時間はあっという間に終了。ルンゼから出ると雪が腐り滑りもシール歩行も限界、南岳はキャンセルしてツボ足トレースまでトラバースした。
板を担いで穂高岳山荘に登り返す。照り付ける日差しが熱く足が進まない、南岳に行かなくて正解でした。

小屋に着き滑降準備をしていたら小屋のスタッフがベンチを持ってきてくれた、親切な人だ。傲慢な山小屋スタッフが多い中貴重な人でした。今度は反対側の白出沢に滑り込むがまだ雪が緩んで
いなくカチカチ斜面だ。慎重に慎重にさらに慎重に滑降して高度を下げた。標高が下がるともう大丈夫です、ドンドン滑り込む。途中の巻尾根には苦労したがなんとか沢に合流して滑る。
途中から登山道に入り雪を繋ぎながら高度を下げ林道に合流した。チャリデポ地点よりずいぶん下に出たが空身でチャリを取りに行き後は新穂まで降りるだけ。
安全に帰ってこれたのもSドクターが見守っていてくれたからだ。

大滝の巻尾根。巻が終わると沢に戻る。

Sドクターの事故現場でお参りをする。

高度を上げると笠と白山がきれいだった。

小屋直下から登り上げる。

下山者を待ち山頂に取り付く。

取付直後は急斜面、慎重に進む。

着きました山頂、ジャンダルムと僕。

今日も山頂から行くぞ!

ジャンプターンで切り返す。

直登ルンゼ滑降は楽しい。

白出沢はカチカチ、慎重に。

ここまで降りるともう快適。

大滝の巻尾根、左から取り付く。

チャリにまたがるともう速攻。