乗鞍岳(3025.6m)岩井谷から    戻る


メンバー僕 YASUHIROさん 名人

2014年4月6日

1060m林道脇3:26〜1628m作業小屋5:48〜岩井谷取付6:58〜源頭10:05〜山頂11:11〜11:32〜作業小屋12:54〜林道脇13:46


去年の敗退のリベンジを果たすため今年もチャレンジした。前日からの降雪で山は積雪になっているのと今日は真冬並みの寒気が入ってきている。
条件は去年より格段に悪いが行くしかない。

R158の旗鉾郵便局の所から林道に入り岩井谷集落を過ぎしばらくで倒木があり通行できない。除雪もこの先しておらず標高1060mがスタート地点、山頂までの標高差1965mを
行かなくてはならない。気合を入れて出発した。
黙々と林道を歩く、最初は雪が消えたり着いたりしていたが次第に豊富になる。2時間以上かけ1628mにある作業小屋に着き休憩、長い林道歩きだが谷はまだ先。
岩井谷の下流にかかる橋を渡ると林道から外れ台地を行き地形を見ながら林道に合流したり戻ったりを繰り返しやっと1850mの谷取付地点に着いた。
谷に入るとラッセルが始まり汗だく。名人先頭で登り上げる。周りの景色は冬に逆戻りになりきれい、去年の3月より積雪は多い。沢の中心部にはいくつもの大きな穴がぽっかりと開いており帰りに調子をこくと危険だ。
天気はまずまずで午前中はもつらしいので足が進む。先頭を交代しながら進みやがて谷が開けてくる、去年の敗退地点も遠くに見えた。急傾斜を登り高度を上げるとクラスト斜面が混じってきた。
2500mを過ぎる辺りからクトーを付け進む、次第に天気は崩れだし風も出てきた。それでも時折薄日が差すので今のうちに山頂に到達したいと気合が入る。
源頭部を越えると山頂直下までトラバースになるが標高が上がるにつれ風が強く視界もない。GPS頼りです。
この辺りから名人が遅れだす、股関節が痛いようだ。トラバースを終え獄谷の上部を登り詰め剣ヶ峰と大日岳の鞍部に到着、山頂はすぐそこだ。
ゴツゴツした岩塊の山頂だが新雪が積もり氷化してないのでスキーで登れるはずと思い東の斜面に回り込むと山頂まで雪が繋がっていた。雪崩れさせないように慎重に登り奥の宮がある山頂に着いた。
何も見えないがスキーで登り上げた事に満足。写真撮って滑降準備する。15分後名人到着。もう僕たち準備完了、天気が崩れるから早くして。
極寒の中待ち準備完了、しかし天候が激変して猛烈な風が吹き出した。もう逃げるしかない。風地獄に耐え何とか樹林帯に逃げ込んだ、たった15分の差が天国と地獄を分けた。
後は季節外れのパウダーを楽しみ谷ではトレースをはみ出さないよう滑降。落とし穴があります。
あっという間に作業小屋に着き後は林道を滑る、斜度があるので快適に降りれた。雪が無くなると板を担ぎダッシュ。今日も満足でした。

1628mにある作業小屋、やっと林道歩き終了。

廃道の林道、藪が多いが尾根より快適。

谷に入るともっと快適、雪崩の危険なし。

冬景色に戻った樹木、やっぱりきれい。

時折薄日を差すが厳しい。

山頂はすぐそこです。ラストスパート。

着きました、寒いです。

奥の宮は要塞のようだった。

山頂から滑降、これぞ山スキーヤー。

地獄から生還、やと楽しめます。

お疲れさまでした。