鹿島槍ヶ岳周回2889m(大谷原〜西沢〜北股本谷) 戻る
メンバー 僕 ノザ
2014年5月6日
大谷原3:35〜出合手前チャリデポ4:07〜西俣出合4:21〜西沢〜稜線7:11〜冷池小屋7:45〜布引山8:41〜鹿島槍ヶ岳山頂9:21〜9:30〜吊り尾根〜北股本谷滑降10:07〜
西俣出合11:11〜大谷原11:32
ちょうど1年前のGWにノザと2人で同じコースにチャレンジしたが前日からの降雪で非常に条件が悪く細板でのラッセルとなった。それでも根性で登り上げたが
稜線近くで雪崩に合いノザは流された。何とか怪我もなく無事で命拾いしたがもう危険と判断して敗退した苦い経験だった。
今年は条件もいいのでまた2人でリベンジを果たすためにチャレンジした。前夜雨の高速を飛ばし現地入りして車中泊、明日は晴れますようにと祈りながら就寝した。
深夜起きるとまだ雨が降っていた、出発時も小雨が降っていて最悪だ。だが行くしかないので西俣出合を目指しチャリを漕いで林道を行く。カッパを着ているから早くも汗まみれ
になる。西俣出合の手前で雪が出てきてチャリ終了、約30分で着いた。ここからシールを張りスキーで行く、去年より圧倒的に雪が少なく西沢に取り付く川はかろうじてブリッジが
残っていた。暗闇の西沢を行きやがて雨が止み明るくなってきたが濃い霧で視界がなく暗闇と同じだ。GPSでルート取りしながら高度を上げる、デブリや縦溝に苦労しながら進み
だんだんと急斜面になるが視界が無いので恐怖感がなかった。雪庇を避け際どく稜線に登り上げると同時にガスが急速に晴れ絶景が出迎えてくれた。
稜線上は雪が無く昨夜からの新雪が薄らと積もっていた。ここで板を担ぎ稜線を行く、新雪でリセットされた山々はとても美しく特に後立山が綺麗で終始眺めながらの稜線歩きになった。
一度冷池小屋まで下降して再び山頂に向けての登りとなる、標高が上がると積雪も増えてきたがアイゼンを付けるまででもなかった。振り返ると爺ヶ岳から針ノ木岳に伸びる稜線が
美しく剣の北方稜線もはっきり見えもう最高です。布引山からはだんだんと風が強くなってきて顔が痛い。意外と長い稜線を行くが氷点下の気温と強風にさらされ手も痛くなってきた。
強風に耐えて鹿島槍ヶ岳の南峰に着いた。寒いので記念写真を撮ってさっさと降りましょう。
山頂から下の東面はガスで視界が無くすぐ下の吊り尾根すら見えない。アイゼンを付け慎重に凍り付いた岩場をクライムダウンした。ノザは緊張して足が進まない、ここは剣に比べれば
寝てるよ! やっと降りてきて滑降準備。覗き込んでもガスで見えない、すごく急な斜面なのは確認できた。視界が無いが行くしかない。ダイレクト尾根の岩峰を目印に滑降した。
ジャンプターンで切り返すたびに表層雪崩が起きる。巻き込まれないようにドンドン滑降する、ノザもちゃんと付いてくる。もう心配など無用だ。
スリリングな斜面をこなすと視界が開けさらに滑降する。下部のデブリには苦労したが1時間足らずで出合に到着、リベンジを果たせました。
チャリデポ地点まで行き休憩、チャリにまたがるとあっという間に大谷原に着いた。最高でした。
どこ見ても何も見えない西沢。
際どく登り上げ稜線に着いた。
到着と同時にガスが晴れ剣も展望できた。
稜線上は昨夜の新雪しかなかった。
冷池小屋付近だけ雪が豊富だった。
山頂から東側の下はガスの中。
稜線歩きは最高です。
山頂で記念写真。後立と僕。
吊り尾根に行く。慎重に下降する。
視界の無い北股本谷。行くしかない。
ジャンプターンで切り返す。
ガスが晴れればこっちのもの。
デブリの滑りは苦労した。
西俣出合、この西沢を行き奥の稜線に登り上げる。
8時間で帰ってきました。