1月厳冬期白山ワンデイ(2702m)    戻る


メンバー 僕 YASUHIROさん 髭魔人

2014年1月29日

白峰ゲート0:13〜百万貫岩1:43〜市ノ瀬3:01〜別当4:45〜甚之助7:25〜室堂9:06〜山頂10:04〜26〜
林道合流11:19〜市ノ瀬11:41〜白峰ゲート13:00


今年も挑戦する日が来た。愛する白山は四季を問わず訪れているが1月だけは来たことが無く空白の月だった。
ライブカメラでは見られない甚之助や室堂はどうなっているだろう?自分の足で登って見てくるしかない。気合が入りすぎて寝れなかった。

予定より13分遅れで白峰を出発。いつもより雪が少なく感じた。百万貫岩まではYASUHIROさん先頭、ちびラッセルで進む。いつも方斜面になっている
天狗壁は雪崩れてない。スノーシェッドも1ヶ所だけ雪崩れており大きな雪崩はまだ起きていなかった。百万貫岩から僕が先頭、市ノ瀬まで突き進む。
重いスーパーファットだから股関節が痛くなってきた。市ノ瀬から髭ちゃん先頭。日曜はどこにも行かず元気なので早い。4時間半ほどで別当に着いた。
ライブで見るより雪が多い。大休憩して出発、今日は吊り橋を渡れそうだ。板を担ぎ慎重に行き対岸に渡るともう安心。斜度が付くと股関節の痛みも無くなり
ドンドン高度を上げる。夜が明けると快晴。周りは白一色でとても綺麗。屋根がかろうじて出ている甚之助小屋に着きここで防寒対策をする。
たっぷり日焼け止めを塗り出発、斜面は氷化していないのでトラバースしてエコーラインを行くことにする。沢筋の急登を弥陀ヶ原に登り詰めるが足が重い。
だが筋トレだと思い進む。だんだん風が強くなり顔が痛いが弥陀ヶ原に上がると白山が見えモチベーションアップ。進めば進むほど近くなる白山、いつもなら
ペースが上がるが今日はダメだ。両方の股関節と右のひざ裏の筋が痛い。何とか室堂に着くと凄い光景だ。厳冬期の厳しい世界だ。山頂ではエビの尻尾はいつも
見られるが室堂でこれほど多くは見たことが無い。次は山頂だ、足が痛いが行くしかない。クトーを付け氷化斜面に食い込まし行く。
痛みと強風に耐えやっと山頂にたどり着いた、こんなに辛い白山は初めて。しかし絶景を見ると元気が出てきた。滑降準備して出発。
今日も山頂から滑る、ガリガリとエッジを効かし慎重に室堂平まで降りると後はお楽しみパウダー。観光新道の大斜面を自由自在にシュプールを刻む。
頑張ってスーパーファットで来てよかった。ポンはどんな雪質でも対応できるから超楽しい。あっという間に別当出合の下の林道に合流。楽しかった。
市ノ瀬までも板が快適に滑り早い。最後は白峰までの修行だ。髭ちゃん元気よくスケーティングでガンガン先に行く。僕は足の痛みがMAX、歩行が辛いので緩やかな
登りも手漕ぎ。やがて髭ちゃん力尽き手漕ぎになり交代で先頭を行くが百万貫岩辺りで完全ダウン。もう最後の気合で僕が漕ぎまくりトレースを作り直す。
歩行はせず腕だけで進んだ、日ごろの筋トレの成果が足に負担をかけず何とか白峰まで帰れた。もう感無量。クタクタです。
山スキーでなければこの達成感は味わえません。

林道歩きに耐えると1本橋の難関。YSHRさん橋の途中で写真撮影。

夜が明け振り返ると大長山が赤くなり始めた。

新しい小屋は屋根が埋もれても出入り口は出ている。絶妙な設計だ。

弥陀ヶ原からは風地獄、しかし北海道に比べれば大した事ではない。

白山が近づきモチ上がるが足が痛くて進まない。

ビジターセンターはエビに覆われていた。

白山神社の祈祷殿と鳥居はこの光景。

痛みに耐えて山頂に着いた。頑張って良かった。

奥の宮は氷で守られていた。

カチカチの山頂から滑降、この瞬間がたまらない。

観光新道の大斜面。雪を蹴散らし滑降する。

別当大崩れ下部。トレースが次から次へと雪崩れて行く。