剣岳(小窓尾根〜早月尾根周回)    戻る


メンバー 僕 Tさん


2013年5月3日〜5日


5月3日馬場島4:45〜雷岩7:04〜尾根上部8:16〜2121Mテン場11:37

前夜にT師匠と馬場島に着きとても快適な場所にテントを張り宴会して就寝、夜中に続々と人が来た。
翌朝3:00に起き朝食を食べ出発する。今回はチンネも登攀するおまけ付きで荷物が重い、除雪された
林道を行き堰堤手前で左岸に渡り乗り越える。その先は雪の上を歩きスノーブリッジを見つけ右岸に
行きタカノスワタリを通過すると谷は雪に埋もれていた、快適に行き今年の正月に遭難し4人が埋まって
いるであろう地点で静かに手を合わせ雷岩に到着ここでアイゼンを履き急登に取り付く。
高度も上がるが息もあがる。尾根上部からは樹林の尾根歩きだが今回はクライミングをするのでスノー
プレートがないアイゼンなので気温が上がると雪がダンゴ状になり大変だった。昼前にテン場に着き
まったりして過ごした、富山湾に沈む夕日はとても綺麗だった。

5月4日テン場4:56〜マッチ箱7:13〜小窓の頭9:31〜三ノ窓11:00

朝起きると快晴でとても寒い、5張程あるテントの中で1番スタートした、すぐにニードル直下の雪壁が
待っていた。50M程の壁で朝イチから息が上がる、雪がまだ固いのでアックス、アイゼンがよく効いたが
雪が緩むと危ない、ドンドン行き次はドームが立ちはだかり4m程下降しなければならない。下は絶壁で
落ちたら命は無い重いザックは補助ロープを使い半マストで降ろし空身で慎重に下る、この先も急峻な
アップダウンがマッチ箱まで続き気が抜けない。北方稜線より遥かにレベルが高、しかし核心部はこの
先の小窓の頭までだ。岩、氷にアックスを利かし登、雪壁のトラバースや垂直に近い登行。神経を使い
汗だくになった、小窓の王の基部では北方稜線から来たパーティーが三ノ窓に懸垂下降していた、
日陰で雪が固いので僕たちはダブルアックスでクライムダウンしてテン場に到着。まだ昼前。
やはりロープを出さずに進むと早い。だが落ちると命がないので確実なクライミング技術が必要。
スコップでブロックを作りテントを張ったころ天候が崩れ雪になった、風も強くなり夜はうるさかった。

5月5日三ノ窓6:21〜池谷乗越7:03〜山頂8:09〜早月小屋10:36〜馬場島13:30

朝起きると新雪が20CM程積もっていた、これではクライミングにならないのでチンネ登攀は中止して
下山する事にした。重い登攀道具はただの重りになってしまったが仕方ない。
池谷ガリーは辛い登りだったが稜線に上がると絶景だ。雪剱は美しい、山頂で記念写真を撮って
早月尾根を下る。ここは人が多いが懸垂してる横をクライムダウンで追い抜き小屋まで来た。
ここでアイゼンを外し休憩、この先は直射日光と気温の上昇で熱地獄。最後に苦行が待っていた。
林道まで降りると春の陽気で散策してる人が多かった、馬場島もいっぱい。
ちょっと物足りない山行でした。

白萩川の渡渉からスタートする。

尾根に取り付くと大窓方面がチラリ。

2121Mめざして行く。

テン場への登り、山の天気は良く変わる。

夕日がきれいだった。

落ちたら終わり。

雪が緩むと危険。

振り返って、

ドームを越える。

小窓の王が見えてきた。

三ノ窓への最後の危険地帯。

我が家。

池ノ谷ガリーを行く。

もうすぐ山頂。

雪の八ツ峰。

山頂に到着、剣がよく似合う師匠。

早月尾根、懸垂下降する横をダブルアックスで下降。

ショートカットで林道に合流、下は春。